言語聴覚士が地域リハで躍動する

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歴史をもう一度たどる

 リハビリテーション三職種の一つ、言語聴覚士(以下ST)。私たちと共にリハビリテーションを担うその仕事の内容や意義を理学療法士(以下PT)作業療法士(以下OT)ともに理解しているでしょうか?また、今地域リハにおいて注目を集め、必要とされている事実をご存知でしょうか?

 

まず、言語聴覚士が医療保険を使って訪問リハビリテーション指導料が取得できるようになったのは2004年の4月から(ちなみにPTOTの訪問リハは、1992年老人訪問看護制度の創設により、訪問看護ステーションからの訪問リハが実施された)です。

 

驚きなのは、PTOTに遅れること12年後にSTの訪問リハが行われはじめたことです。オリンピック3回分です。

 

我々リハビリテーションを担うものとしてこの時代は激動の時代と言えます。

 

はじまりは2000年に行われた介護保険の制定です。それまで問題視されてきた日本の高齢者の医療費を、医療保険ではなく介護保険という形に移行。さらに、個別療法の評価が、複雑(40分)、簡単(20分)から1単位20分。一日4単位(場合によって6単位)、一人の療法士あたり一日18単位までと改正されました。これは2002年に行われました。

 

それとともに、早期リハビリテーション加算が引き上げられました。つまり、医療から在宅への流れはこの時代に急加速したことがわかります。

 

驚くことに、STが早期リハビリテーション加算を取れるようになったのも、訪問リハと同じ2004年のことでした。

 

在宅で求められるSTの仕事

 STと言えば、脳卒中や脳梗塞によって引き起こされた言語の障害に対して行うプロです。この専門性は、在宅においても必要とされ、疾患の理解が十分ではない患者、家族の架け橋となります。

 

自宅での介護において、コミュニケーションは必須です。STがいる以前は、それが障害なのかそれとも正確なのか、家族の方はわからなかったと思います。しかし、STが介入することで疾病への理解が増し、患者、家族の溝を埋めることができます。

 

さらに、三職種の中でより「命」に関わる仕事を行っている職種でもあります。マヒによる嚥下障害で引き起こされる誤嚥性肺炎は、高齢者の半数以上の死亡原因です。

 

この、嚥下障害に対してもSTの存在は重要です。最近の研究では、口腔ケアの重要性が叫ばれ、認知症の予防やガンの予防にも効果があるとされています。

 

また、口腔ケアにより残存歯数を保つことで、咀嚼回数が増え、運動性の低下(転倒率)や脳細胞の維持が可能になるという報告が、神奈川歯科大学の山本龍生准教授らや広島大学吉田教授の報告により確認されています。

 

つまり、これらの予防を先端で支えるのがSTという歯科医に並ぶ専門家集団であると言えます。

 

〈言語聴覚士の訪問リハを見学しよう〉

都内にベストリハ株式会社という、理学療法士が代表をつとめる会社があります。今回は、読者の皆さまにベストリハの訪問リハビリテーションを見学できるよう体制を整えていただきました。

 

【ご希望の方はこちらからご連絡ください】

ベストリハ株式会社 総務 本田、安蒜(あんびる)宛

 

tel:03-5813-9897 mail:info☆bestreha.com(☆を@に変えてご連絡ください)

 

※参加希望の方は、「POSTの記事を見ました。訪問リハの見学希望です。」とお伝えいただくとスムーズです。

※言語聴覚士以外の方からの見学申し込みが多数あります。今回の見学は、就職希望の言語聴覚士のみに制限させていただいております。

 

【求人情報】

ベストリハ株式会社では、訪問リハビリテーションに興味のある言語療法士を募集しています

※詳しい給料体系等はこちらからご覧ください。

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