「あまりよく眠れない」という理由で睡眠薬を処方され服用している高齢者は多い。
日中の眠気などは、転倒原因にも繋がる因子だ。
岡山大学の菱川望氏らは、日本人高齢者の不眠の有病率や認知機能、情動機能、ADL機能に対する影響について、性別、年齢により比較した。(http://pmc.carenet.com/?pmid=28181457)
・対象は、地方行政の健康診断を受けた高齢者コミュニティ住民142人。
・主観的な不眠症(AIS 4以上)は、36.2%で認められ、男性よりも女性で多かった。
・AISサブスケールのうち「日中の眠気」は、男性よりも女性で有意に高く(p<0.01)、とくに75歳以上で顕著であった(p<0.01)。この高齢女性群は、Trail Making Testスコアが有意に低かった(p<0.05)。
女性の方が日中に眠気を訴える方が多く、TMTのスコアを低いという結果となった
意外と多い高齢者の睡眠障害。ADLやQOLにも繋がるため、リハビリテーション専門職なら軽んじず評価することが必要ではないか。
合わせて読みたい
* 私が実践していた"傾眠傾向"のある患者さんへのアプローチ
<本記事は、※1著作権法第32条 を参考に、以下の部分に注意し、記事の引用を行なっています。>
1,引用文と本文の区分をはっきりする。引用文には、「blockquoteタグ」で囲うものとする。2,引用元の本文を全文引用しないものとする。3,引用文は勝手に編集(構成上略す場合を除き)、内容の変更は行わないものとする。4,引用文のみの記事構成にはしないものとする。以上.
※1(引用)著作権法第32条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。(文化庁:著作権なるほど質問箱)