先週、配信させていただいた森岡先生のインタビュー連載。もう皆さまご覧いただけましたでしょうか。
(第一回:不真面目な高校生活から一転、今の礎を築く養成校時代【森岡 周先生 | 理学療法士|畿央大学大学院健康科学研究科 主任・教授】)
数多くの業績を残している先生ではありますが、若手療法士や学生の方の中には、森岡先生のことをあまりよく知らない方もいらっしゃるかもしれません。(森岡先生の御経歴、及び学術論文はこちら▶︎▶︎ https://
そこで今回は、森岡先生が過去に執筆された書籍の一部を抜粋してご紹介させていただきたいと思います。
また合わせて、先生オススメの愛読書も伺いました。
どれも脳や神経、そして"人"を理解する上で、大変参考になる書籍です。
是非一度、読んでみてくださいね。
森岡 周先生 オススメ書籍
1. ウイリアム・ジェームズ(著)
2. ウンベルト・マトゥラーナ、フランシスコ・バレーラ (著)
3. モーリス・メルロ=ポンティ(著)
4. アレクサンドル・ロマノヴィッチ・ルリヤ(著)
5. オリヴァー・サックス
6. ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドラン(著)
7. ショーン・ギャラガー (著)
森岡 周先生執筆書籍紹介
リハビリテーションのための脳・神経科学入門
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「ニューロリハビリテーション」という新しいヴィジョン!
リハビリテーション専門家にとって必須の脳・神経科学の知見を紹介した初版から、9割近くの内容を一新した待望の大改訂!
患者にとって「私自身が感じ、動く」ことを回復させるという、リハビリテーションが目指している状態を、身体所有感、運動主体感といった知見から幅広く考察。
初版の出版時にはまだ解明されていなかった「脳損傷後の機能回復のメカニズム」についての最新の知見、さらにリハビリテーション専門家にとって筋・骨格系キネシオロジー以上に基礎的な理論であるべき「運動学習」についても、詳細に解説しています。
また、知見の紹介のみならず、脳損傷患者および疼痛患者に対する基本的なリハビリテーション戦略や、疼痛を感覚的な側面だけでなく、認知的あるいは情動的側面から多面的に捉えるアプローチについても提示しています。
本書はリハビリテーション専門家が当たり前の知識として脳・神経科学の知識を共有し、その知識を基に治療を行っていく時代を目指すためにベースとなる知識を提供するものです。
また、セラピストが患者に対してどのような病期に、どのような課題を与え、どのような難易度で治療、訓練を実践すべきかを考えるための助けとなる一冊となっています。
発達を学ぶ―人間発達学レクチャー
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発達を観察し、理解する力を養うために―
「人間発達学」のこれからの潮流をとらえた新しい教科書!
リハビリテーション脳科学の第一線で活躍する著者による「人間発達学」の教科書。
発達を複数の視点〜「姿勢と運動」「認知と知性」「情動と社会性」から理解する方法を、2色刷、豊富な図版・イラストとともにわかりやすく解説。
従来、発達学の教科書で手薄だったブレインサイエンスの理論的根拠についても、漏れなく解説しています。
さらに、基礎的な知識から最先端の知識まで、興味を引きつける幅広い内容のコラムも充実。
小児医療、小児看護、保育、特別支援教育、リハビリテーションなど、発達について学ぶ・携わるすべて人々に汎用的に活用できる教科書です。
脳を学ぶ-「ひと」とその社会がわかる生物学
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脳を学ぶ第一歩・最新決定版!
ニューロンから「社会脳(ソーシャル・ブレイン)」まで
ニューロンから脳の働きの全体像、さらに高度な「社会脳(ソーシャルブレイン)」まで、初版のボリュームを倍増させて脳科学学習の全領域をカバー。本文は2色刷でより一層わかりやすくなり、好評の「コラム記事」も倍増。
日本初、脳のペーパークラフト化に挑戦した紙工作作家による本格的な「脳の紙工作モデル(4色刷)」を初版に引き続き巻末に付録。
神経理学療法学 (標準理学療法学 専門分野)
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新たに創刊される系別(領域別)理学療法学のテキストの1冊。
理学療法士の養成校でも多くの時間が割かれる「脳卒中の理学療法」を重点的に学べるよう項目を整理。
臨床を意識したクリニカルリーズニングの章を組み込むなど、この1冊が学生時代だけでなく臨床家として巣立っていくであろう読者への“贈り物"となるような教科書を目指し編集された新テキスト。一流の執筆陣が漏れなく、分かりやすく神経理学療法を教授する。
リハビリテーションのための神経生物学入門
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「私」という生きもののこと、ともに生きるこの世界のことを理解したい。
ロマンティック・リハビリテーションのための脳科学入門
著者による『リハビリテーションのための脳・神経科学入門』『リハビリテーションのための認知神経科学入門』に続く第3弾。
脳科学を基盤とした現在のリハビリテーションの潮流にもっとも近接した最新脳科学のレビューを、臨床応用へのヒントを盛り込みながら書き上げた充実の内容です。姉妹編と同様、今回も豊富な図版を収録しました。
イメージの科学―リハビリテーションへの応用に向けて
内容紹介
イメージという用語は、心理学、生理学だけでなく、
だからこそ、
本書は、
ペインリハビリテーション
内容紹介
ヒトは、誕生してからさまざまな反射・反応を持ち、成長過程の中でその感覚は統合され消えていく。その中で痛み(pain)は、進化の過程で置き去りにされることなく生き残った情報の一つである。
大切に受け継がれてきたこの感覚が,生体にとって非常に重要であることは確かであろう。しかし、痛みは不快な感覚・情動体験を表す苦痛の感情表現であり、ヒトはそれから逃れることを望む。
近年、リハビリテーション医療者は痛み治療において最も期待され、注目を浴びている。しかし、星の数ほどある痛みの書の中で、リハビリテーションを中心に整理されたものは皆無である。
痛みに苦しむ人に向き合うためには、正しい知見のもとに治療を行う必要がある。そこで、当代きっての若き研究者らが、それぞれの専門領域の立場からペインリハビリテーションの基礎と臨床に役立つ評価・治療について分かりやすく解説した。
本書は、初学者にとっての入門書として、また痛み治療に新しい道を模索する人にとって、知識のアップデートと治療の打開策を、同時に味わえる会心の一冊である。
引用:三輪書店HPより
脳を学ぶ 3 アンサンブル・グループ「ブーケ・デ・トン」との対話
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音楽の無限…
脳の深み…
「脳を学ぶ〜“ひと”がわかる生物学」「脳を学ぶ2〜写真家、古谷千佳子さんとの対話」の著者が、奏法、楽器操作、音楽のイメージといったテーマを切り口に音楽家たち「ブーケ・デ・トン」と対話を行い、それを通して浮き彫りにされてきた脳機能の最新の理解をレビューした「脳のレクチュア」シリーズの第3弾。
さらに、バロックから日本の音楽まで、幅広いレパートリーをもつ彼女たちの演奏をCD付録としてつけました。
脳のことを知るためには、脳の何について知りたいのかという興味が必要です。このレクチャー・シリーズでは、さまざまな表現活動の現場で活躍している人々や、リハビリテーションの臨床に取り組んでいる人々に出会い、そうした人々との対話を通して、脳を学ぶためのいくつもの視点を浮き彫りにしていきます。
機能障害科学入門
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リハビリテーション医療の治療ターゲットである機能障害を、セラピストの視点から再考
各種機能障害の病態や発生メカニズムを、最新の研究知見から解説
各種機能障害を理解するうえで必要となる機能解剖学的知識を、各章に網羅
リハビリテーション医療に限らず、現在行われている医学的な治療戦略を紹介
シンプルな単文と豊富な図表(カラー口絵あり)で、学生の理解をサポート
脳を学ぶ 2
Amazon内容紹介より>>森岡 周の「脳」レクチャー・シリーズの第2弾。
沖縄の海人と海の暮らしに魅せられて漁師、そして写真家となった古谷千佳子さんの作品世界をめぐる対談の中から、脳のコミュニケーションの仕組みとその意味について解説。
人と人、人と自然との繋がりについて深く考えたい方々、そして人と関わる仕事に携わる方々に役立つ脳の知識を提供します。
脳科学と理学療法 (理学療法MOOK (16))
Amazon内容紹介より>>私たちが見る、考える、動くといった動作には脳の働きが必要である。最近、この脳について話題が絶えない。
なぜなら、いままで未知なる部分が多いとされた脳についての研究が飛躍的に進み、少しずつ謎が解明されてきているからである。
このような時代背景のなか、動作パフォーマンスの向上を目的とする理学療法にとっても、脳組織がリハビリによってどのような影響を及ぼされるのか、検証する時代へと突入してきている。
本書では、脳科学の進歩と理学療法の関わりを概説し、特に接点が強い「記憶」「学習」「可塑性」「運動」に関する重要なトピックスや、近年普及している脳機能イメージング装置の特徴や研究、さらに臨床での病態の捉え方、介入成果などを最新の科学的知見をもとに平易に解説。
臨床と脳科学の架橋・融合をめざした理学療法がこの一冊で分る。
身体運動学―知覚・認知からのメッセージ
内容紹介
従来,身体運動学といえば,運動の出力に関わる機能解剖学,運動力学,運動生理学などの機能を取り扱う学問であった。しかし近年,認知科学の急速な発展に伴い,知覚・認知機能が運動制御や運動機能に密接に関連しているという事実が次々と明らかにされている。
リハビリテーション領域においても,知覚や認知機能の重要性を認識するセラピストが増加し,その成果を臨床に活かそうという気運が高まっている。
本書は,二人の筆者がそれぞれの専門である『実験心理学』と『リハビリテーション科学』の立場から認知科学の研究成果を紹介したうえで,知覚・認知機能が身体運動に対してどのような貢献をしているか,また知覚・認知の機能を理解することの臨床的重要性について,わかりやすく解説した秀逸な一冊である。
引用:三輪書店HPより
リハビリテーションのための認知神経科学入門
内容紹介
「私」とは何者か?
「心」の脳科学から「ロマンティック・リハビリテーション」へ
『リハビリテーションのための脳・神経科学入門』(2005年5月刊行)は,理学療法士,作業療法士はもとよりリハビリテーションに関わる医師の間でも好評を得て増刷を続けております.その姉妹編にあたる本書が刊行されます.
前著『…脳・神経科学入門』では主に神経生理学研究からリハビリテーションの基礎科学として活用できる最新知見を抽出しました.
このたびの姉妹編『…認知神経科学入門』では「自己意識」がどのようにして生まれるかという観点を主軸に,「思考」や「学習」の脳科学研究と「自我‐他我」という現象学的アプローチとを重ね合わせ,リハビリテーションの基盤となる最新の認知神経科学的知見をレビューいたします.
引用:協同医書出版社HPより
森岡 周 先生 プロフィール
1992年 高知医療学院理学療法学科卒業
1992年 近森リハビリテーション病院 理学療法士
1997年 佛教大学社会学部卒業
1997年 Centre Hospitalier Sainte Anne (Paris, France) 留学
2001年 高知大学大学院教育学研究科 修了 修士(教育学)
2004年 高知医科大学大学院医学系研究科神経科学専攻 修了(
2007年 畿央大学大学院健康科学研究科 主任・教授
2013年 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長
2014年 首都大学東京人間健康科学研究科 客員教授
畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター HP: http://www.kio.ac.jp/nrc/
森岡 周先生SNS
Facebook:https://www.facebook.com/shu.
Twitter https://twitter.com/ShuMorioka
<2017年3月現在の論文・著書>
英文原著73編(査読付)、和文原著100編(査読付)、総説72編(査読無)
著書(単著・編著)15冊、(分担)20冊
http://researchmap.jp/read0201563