いよいよ3年後に控えた東京パラリンピック。
NHKは、自らの経験を踏まえて障害者スポーツを取材する障害者のキャスターとリポーターを募集すると発表した。
応募資格は、障害者手帳を持つ人や専門医から障害を認定されている人などで募集は今月22日から始まるそうだ。
(参考:共同通信|NHK、障害者のキャスター募集)
東京パラリンピックの成功の鍵はどこにあるのか。
史上最もパラリンピックが盛り上がった大会と言われるロンドン大会で、パラリンピック統合ディレクターを務めたクリス・ホームズ氏は乙武洋匡氏との対談で次のように語っている。
パラリンピック成功に必要なことは、人々の障害者に対する意識と理解を変えることです。日本人とパラリンピックの接点を作ることで、チケットを買ってもらえるようにすること。
現在、各地で2020年に向けて、インフラ整備・都市開発が進んでいる。環境面においてのバリアフリーは進んできているのかもしれないが、心のバリアに対しての活動は進んでいるのかというといささか疑問である。
人の意識は急には変わらない。もっと早い段階で、障害者に対する意識と理解を変える取り組みを行う必要がある。そのためにはメディアの力が不可欠だ。
ロンドンパラリンピックの際も、「インターナショナル・パラリンピックデー」というロンドンの中心で、パラリンピックの全20競技を披露したそうだ。
成功となるか、失敗となるか。
「カギは公共放送局であるNHKにかかっている」とクリス・ホームズ氏も上の対談にて話している。