私は昔、よく「トップダウンの評価で行いなさい。」と指導されることがありましたが、動作を見て評価をしていく思考が整理されていませんでした。
そのため、よく教科書に載っている疾患ごとの評価方法のみを選択し、評価して治療するという流れができてしまい、患者様の個別性を評価できていませんでした。
この本には、まず「患者様の評価とは、何を評価すれば良いのか?」ということから始まっていき、評価の進め方・思考を整理する方法・理学療法評価方法が記載されており、またケースを通しながら評価の進め方を学ぶことができます。
私はこの本を読んだことで、バラバラで点であったそれぞれの情報を線で繋ぐことができるようになりました。
大きな枠組みの情報から細かい情報まで評価する方法、逆に細かい情報が大きな枠組みの情報へどのように影響しているのかが、実際に自分の思考が整理されたことで見える化することができるようになりました。
森を見つつ、木を見ることができるようになったような感覚です。
このことによって、私は症例ごとの評価だけでなく、その方の生活動作やキャラクターを配慮した個別性のある評価をできるようになったと思います。
初めて会った患者様に対してどのように評価を進めていったら良いのかわからない、評価を整理できないという方にオススメ書籍です。
この書籍を読むことでまずは自分の臨床を見える化することができ、自分の成長の一助けになるのではないかと思います。
今回紹介の本