今月1日から、吉祥寺の「カフェ・ゼノン」(武蔵野市吉祥寺南町2)にて、イラストレーター兼作業療法士のイケヤシロウさんと、所属する訪問看護ステーションの利用者との作業活動から生まれたブランドのアート作品展示会「Blue Cat hand made products - Art Exhibition」が開かれている。
▶ 吉祥寺のカフェでイラストレーターと訪問看護ステーション利用者がアート展示 /東京
イケヤさんは、米国の大学でアートを勉強し、サンフランシスコやニューヨークなどで活躍。その後UNIQLOやBEAMS-T、ANNA SUI、イングランドのサッカーブランドadmiralなどの多くの有名ブランドとコラボレーションするなど、世界で活躍しているイラストレーターだ。
そんな世界的なイラストレーターが、東京の小金井市にある「よつば訪問看護ステーション小金井」で作業療法士としても勤務している。その精神科訪問看護の利用者と一緒に作業活動している中で生まれたブランドが「Blue Cat hand made products」だ。
動物をモチーフにし、生地からプリント、縫製まですべてハンドメイドのTシャツを作る「Animal Park」。イラスト、アートワーク、生地の裁断、裁縫を利用者ごとに分担し、チームとして1つの作品を作っている。また、ペイントやハンドプリントで利用者自ら制作したオリジナルテキスタイルを用いて、小物やバックを作成するvivid canvasなどの活動を展開している。
この作品は都内のセレクトショップなどで販売され、製作者である訪問看護の利用者と社会をつなぎ、また、労働に対する利益を還元できるような取り組みがされている。
この展示会に関してイケヤさんは、障がい者と健常者の隔たりなく、作品を楽しんでいただき、作品を見ていただくことが、障がい者を含む私たちの表現であり、社会とのつながりでもあると語っている。