第2回:産後ケアセンターの構想について【広島国際大学|蒲田和芳先生】

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卒業生の仙腸関節障害を経験したことをきっかけに産前・産後ケアに本格的に取り組み始めた蒲田先生。そんな蒲田先生が今年から産前・産後に関わるセミナーシリーズを全国で開催している。蒲田先生の現在の取り組みや今後の展望について伺った。

──前回の続き

尿失禁をテーマにしたセミナーを開催

─今年から仙腸関節以外をテーマにしたセミナーを全国で開催していますね。
 蒲田先生:今年から始まった『産前・産後ケアセミナーシリーズ』で教えている内容は先程述べた『周産期ケア勉強会』で得た知見をもとに構築されています。具体的には、『産後の仙腸関節痛に対するリアライン・セラピー』、『組織間リリース初級編:産前・産後ケア』などを開催してきました。

 

 今後、仙腸関節痛以外のテーマについても取り上げていきたいと考えています。特に尿失禁に関しては、改善方法が分かってきたので、11月に尿失禁に特化した組織間リリース®の勉強会を開催予定です。また翌日の11月10日に開催されるウィメンズヘルスケアフォーラムでも尿失禁をテーマにしたシンポジウムを企画しています。

11月10日開催予定のウィメンズヘルスケアフォーラム2019東京大会では蒲田先生を始め女性の産前・産後ケアに関わる専門家が集まり、『尿失禁』をテーマにしたシンポジウムも開催される。

 

産後ケアセンターの構想

──今後はどのような取り組みを企画しているのですか?
 蒲田先生:将来的に産後ケアセンターの構想をしています。草案段階なので、具体的なビジネスモデルを明かすことはできませんが、AIアプリを利用して産後の女性からお金をもらうのではなく、それ以外のところからお金をもらえるような仕組みを考えています。自分一人でやることには当然限界があるので大企業を巻き込んでいきたいと思います。

 

この産後ネットワークシステムでは、まず全国10箇所で産後ケアアプローチを受けられるようにすることを目標とします。それには、各施設のリーダーとなる専門のセラピストが全国を少なくとも10名ほど養成することが必要だと考えています。現在開催している『周産期ケア勉強会』はそのようなセラピストのネットワークを広げるのにも役立っています。

──育児をしている女性セラピストの中には勉強会に行きづらいという方もいます。
 女性セラピストを養成するにあたってネックになるのはセミナー参加と育児との兼ね合いです。育児をしているセラピストは勉強したくても、子供がいるから行けない人が多いです。

 

 私が開催している周産期ケア勉強会では子供を連れてきていいようにしています。また、保育士を雇って勉強会に託児所を設ける試みを試験的に実施しています。

 

産前・産後の不調に悩んでる人たちのファーストチョイスとして

 蒲田先生:産前・産後の症状に悩んでいる方は多く、産婦人科、整形外科、内科などに相談しても十分な治療が受けられないことが多いと聞きます。健康保険システムの問題もありますが、それが変わることを待つよりもまずは民間で実績を作ることが先決でしょう。

 

 私が計画している産後ネットワークシステムを整備できれば、全国の産前・産後の不調に悩んでいる人たちがファーストチョイスとして利用できるのかなと思います。

 

【告知】蒲田先生の産前・産後アプローチを学べるウィメンズヘルスケアフォーラム

                                                                                                                                                                                                                                     

会場 浅草橋ヒューリックホール
※総武線「浅草橋駅(西口)」より徒歩1分
※都営浅草線「浅草橋駅(A3出口)」より徒歩2分
対象 療法士、看護師、助産師、その他セラピストなど
定員  400名
※実技講義は70名
主催 ウィメンズヘルスケアラボ
株式会社エバーウォーク
共催 株式会社GLAB

産前・産後の仙腸関節痛に対する治療とセルフケア
妊娠中と産後では仙腸関節痛の病態も多少異なります。しかし、本質的には骨盤マルアライメントによる仙腸関節離開の状態を評価し、そしてその結果生じた疼痛の発生源を精密触診によって特定することにより、かなりスッキリと病態を整理することが可能です。この実技講習では、マルアライメントの治療に必要な治療技術として、デバイス(リアライン・コア)を含めた運動療法、癒着に対する徒手療法としての「組織間リリース」を紹介します。

[対 象]
原則として医師および理学療法士、作業療法士に限定させていただきます。株式会社GLAB主催のセミナーにご参加された方にとっては内容が重複しますので、まだ蒲田のセミナーを受講されていない方にお勧めの内容です。

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