2015.08.20

女優から理学療法士【堀川ゆき】

4808 posts

女優になるために上京

20歳の時、女優になるために上京しました。最初は劇団に入って、バレエだったり日舞だったり、体作りをメインに行っていました。その延長で、ヨガに誘われてヨガをやった時に「これは一生やっていくものだろうな」と思いました。それからヨガの資格を取りにアメリカに行き、資格を取得して帰国ました。女優の仕事も非常に波のある仕事でしたので、仕事のない時期を狙って渡米しました。

整形外科クリニックに非常勤として勤務

もともときっかけがヨガだったこともあって、中枢よりも整形外科を専門に学びたいと思ってクリニックに行きました。専門学校を卒業して理学療法士の資格を取得してから、1年2か月のブランクを経て、専門学校の頃からずっと気になっていたクリニックに、非常勤として勤務し始めました。実は、専門学校4年生への進級と同時に、慶應義塾大学大学院の修士課程に進学した影響で、修士1年目は、実習と国家試験を優先して大学院はほぼ休学状態、翌年の1年間で、修士課程2年分の単位をすべて取得する必要がありました。

そのため、理学療法士の資格の取得後からデビューまでに、約1年ブランクが空くことになりました。修士課程を卒業後、博士課程への進学が決まっていたので、通学しながら働ける場所を捜していました。なかなかそういった受け入れ体制があるクリニックも少なかったのですが、今のクリニックの院長が私のこれまでのテレビの仕事やヨガの仕事の経歴を面白がってくれて採用してくれました。今は週3勤務で働いています。外来のクリニックの大変な部分は、初めて来院されてその次に来院された時には、症状が落ち着いているというケースがあることですね。

そうすると来られなくなってしまったりして、経過がみられないので、自分の治療がどれだけ意味があることなのかを判断できない点が難しいです。先輩は「一回で確実に結果を出さなくてもいい」と言ってくださいますが、自分としてはもっと即時的な効果も追求して喜んでもらいたいと思っています。ただこれまで行ってきたヨガのおかげで、ホームエクササイズの指導には役立っています。この辺りは自分のストロングポイントだなと思っています。腰痛の患者さんに対して、体幹筋のアンバランスがある場合には、ヨガのアーサナがすごく有効で、リハビリテーションとヨガの相性はいいなと思っています。よく使うアーサナは、コブラのポーズや壁を使ったダウンドッグ、キャット＆カウポーズなんかをよく取り入れています。

【目次】

・タレント活動をする理学療法士（PT）

・私が大学院に行く理由

・女優から理学療法士

プロフィール

1982年　滋賀県近江八幡市に生まれる。

2002年（20歳）上京して劇団青年座研究所に入所する。

2005年（23歳）テレビ朝日「秘湯ロマン」レポーターとして活動する（～2013年）。

2006年（24歳）単身ニューヨークに3ヶ月間渡り、Michael Gilbert、Debellis Nixa、Horowitz Carlの指導のもと全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター資格を取得。ニューヨーク中のヨガスタジオを訪れ、約200コマの様々なヨガクラスを受講してまわり、ニューヨークのヨガスタイルに深く影響を受ける。帰国後ヨガインストラクターとして活動。ヨガの聖地インドのリシケシのヨガニケタンアシュラムや、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、タイなど各国を旅して現地のヨガを体験する。

2008年（26歳）アンダーザライトヨガスクールにて受付業務を担当する。

2010年（27歳）フィットネスクラブウラクアオヤマにてヨガを中心としたレッスンを担当。同時に2011年より自身主宰の都内のスタジオで完全紹介制パーソナルレッスンを開始。ヨガ・マットピラティス・ペアマッサージストレッチを組み合わせたオリジナルのレッスンを行う。

2015年（32歳）都内整形外科にて理学療法士として勤務する。

学歴

2013年（30歳）日本大学文理学部英文学科卒業

2014年（31歳）東京メディカルスポーツ専門学校理学療法士科卒業

2015年（32歳）慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科スポーツマネジメント専修卒業

慶應義塾大学大学院医学研究科眼科学教室博士課程入学

学位

健康マネジメント修士

所属

慶應義塾大学大学院医学研究科眼科学教室博士課程