1.介護保険制定の拝啓
ご存じの通り、介護保険制度は2000年に制定されました。保険制度においては1次情報が大事になりますので、厚生労働省の資料を引用して説明いたします。
1)国民全体で支え合う介護
かつては、子どもや家族が行うものとされていた親の介護ですが、高齢化が進むにつれ、介護を必要とする高齢者の増加や核家族化の進行、介護による離職が社会問題となった。
政府は、「家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えること」を目的に、2000年に創設。
40~64歳は、自身も老化や疾病により介護が必要となる可能性が高くなることや、自身の親が高齢となり、介護が必要となる状態になる可能性が高まる時期であることから、40歳以上からも介護保険料を負担。
2)介護離職ゼロを目指す
一方で、介護を理由として離職する方が毎年約 10 万人と言われている。政府は、一億総活躍社会を実現するため、必要な介護サービスの確保を図るとともに、働く環境の改善や、家族への支援を行うことで、2020 年代初頭 までに、介護離職者をなくすことを目指す。
上記2点が当時政策として掲げられ、介護保険制度がスタートしています。
2.介護保険のお金の仕組み(日本)
現在、利用者負担は1割・2割・3割となっており、他国と比較し利用する側は制度によって負担する金額はとても少なく済んでいます。(感じ方は個人差がありますが)
1)支払い義務
日本では40歳からは基本的に一生支払う必要があり、介護保険を利用し介護を受ける側になっても支払いは生涯続きます。支払額は各自治体により段階が分かれているので、自身の自治体HPを調べてみて下さい。※ちなみに、支払いが遅延し滞納があった場合は段階的にペナルティもあります。
(例:滞納が2年を超えた場合は、過去分の支払いをしても未納扱いとなり介護保険負担が3割となります)
2)国の予算
参考資料4に厚生労働省のスライドを掲載しています。半分は①で介護保険料として納めたもの、もう半分は国家予算と自治体の予算から賄われています。(金額は毎年変動しますので、詳細は財務省HP https://www.mof.go.jp/budget/を参照してください。)
3.介護保険のお金の仕組み(外国)
よく医療や介護保険制度の話をすると、「日本より北欧の方が進んでるよね」という声を聴いたことがあると思います。ただ、詳しく内容や仕組みがどうなっているかを説明できる人は多くないと感じます。アメリカ、ドイツ、イギリス、スウェーデン、オランダなどは厚生労働省の資料にもありますね。
※ここは次回『今更聞けない介護保険vol.2』 にて解説します。
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