7日介護給付費分科会が開催され「令和３年度介護従事者処遇状況等調査の結果」が報告された。「介護職員等特定処遇改善加算（Ⅰ）～（Ⅴ）を取得（届出）している事業所における介護職員（月給・常勤の者）の平均給与額に」でPTOTSTまたは機能訓練指導員の令和2年9月と令和3年9月の状況を比較し8,300円増加していると報告。

内訳として、基本給が2,830円増加という結果となった。資料1でも示されている通り「給与引き上げの理由」を見ても60％は処遇改善加算の引き上げに関係なく引き上げられたという結果から、今回の賃上げ実施は単純な“昇給”に留まっているに過ぎないと思われる。

▶︎https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25087.html

【資料１】令和３年度介護従事者処遇状況等調査結果のポイント（案）

【合わせて読む】

・積み上がる処遇改善加算　利用者負担は限界に来ている｜社会保障審議会・介護給付費分科会

・介護職員処遇改善支援補助金に関するＱ＆Ａ｜厚労省

・処遇改善は基本給等の引き上げに支弁｜介護給付費分科会

・賃上げの財源は被保険者年齢の30歳への引き下げで｜全国介護事業者連盟

・賃上げ対象をPT、OTなどに広げることも可能｜看護師月額4000円賃上げへ

・看護師等への賃上げは補助金支給｜2022年10月以降は診療報酬で対応か