2ステップテスト
近年のリハビリではEBMの重要性が取り上げており、エビデンスの重要性については皆さんも理解していると思います。その中で効果判定する際に評価を行うことは非常に有用であり、リハビリの効果判定のみでなく方向性を決める際にも非常に重要な指標になります。
私は現在、訪問看護ステーションで勤務しており評価には多く悩まされます。その要因としてはスペースの問題で10m歩行や6分間歩行などアウトカムとして取りたくても取れないということです。またTUGなどに関しても直線距離を確保できず、評価できない例などもあります。そのため狭いスペースでも実施することができる評価というのは貴重になります。
2ステップテストとはバランスを崩さず実施可能な最大2歩幅長を計測し身長で割った数字になります1)。そのため、170cmの方が実施し、測定の数値が200cmだった場合は200÷170を行い、2ステップの値としては1.17となります。
この研究1)の中で詳細な方法として以下の設定がされています。
・開始肢位は両側つま先から最終位のつま先までの距離を測定し5cm単位で切り捨て
・測定長は左右脚各2回ずつ実施し、最大値を採用
・測定前に練習をした後、近位監視で実施
・杖や装具を使用している場合は装具の使用のみ許可