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【吉田直紀先生 | 理学療法士】スーパーバイザーとしての苦悩

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スーパーバイザーとして悩むこと

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ーー 吉田先生が、スーパーバイザーとして悩まれる点は何かありますか?

 

吉田先生 いかに学生が腑に落ちるレベルで話すか。という所で、悩みますね。どの表現で学生が分かるか?ということですね。患者様を診る際も一緒ですが、この人はどういう表現をすれば伝わるのか?

 

この人には体感させたほうがいいのか?もしくは図で示したほうがいいのか?もっと話したほうがいいのか?などいつも悩みますね。

 

ーー 表現が難しいですね。

 

吉田先生 そうですね。相手がどの表現が入りやすいのか常に見ていますね。

 

ーー それは一週目の時から見てるんですよね?

 

吉田先生 そうです、見ます見ます。その人はどういうタイプの人間なのかなぁと考えますね。

 

ーー どういう所で判断されるんですか?

 

吉田先生 話しているところと、相手があーー!と反応する所を見ていますね。この人は、こういう言葉で反応するとか、視覚情報がわかりやすいとか、実際に体験してみないとわかりにくいとか、そういうタイプに分けて学生さんを見ますね。

 

これはフィードバックの時にも役立ちます。

 

実習がつらい時にすること

ーー 最近実習生が自殺してしまうということが、SNS上でも騒がれていますが…吉田先生はなぜそこまで追いつめられると思いますか?

 

吉田先生 なんで人は自殺するか知っていますか?

 

ーー いいえ知りません。なんで何ですか?

吉田先生 これは喩え話ですけど、人の心には心のコップっというものがあって、その中には水(自分の自己重要感)が入っているんですね。その水(自分の自己重要感)がゼロになった時に人は死んでしまうみたいです。

 

つまり自分は重要ではない…と自分だけでなく周りからもそう思われてしまうと。だから、この状態を作らないようにしないといけないのです。自分でもいいし周りの家族でも友達でもいいし支え合わないときついですよね。

 

実習中って理学療法のことだけに集中してしまいがちだし、ましてやバイザーからワーワー色々言われるとそれが全てだって思ってしまう事もあると思うんですよ。

 

でも実際には家庭であっても友達であってもそういうところに自分の存在意義はあったりするわけで、悩んで苦しんだ時にはそこを見落とさないようにして欲しいですね。

 

僕の場合は、実習中に同期とたまに飲みに行ったり、連絡を取り合ったりしていました。「実習きついよねー」友達にその一言だけ発散するだけでも大分違うと思いますよ。

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ーー 吉田先生の場合フィードバックはどのようにするんですか?

 

吉田先生 僕のフィードバックは治療の直後や最中に行いますね。あまり時間が経ちすぎると学生も忘れてしまうので。それこそ、治療の実況中継を行いながらやったりもします。

 

理学療法士が何を考えてどう動かしているか、それを声にして説明するだけで学生はかなり分かりやすいと思います。基本的には、フィードバックは質問などないかぎりは5分10分くらいで簡単にまとめて終わります。

 

それ以上やっても学生の集中力が持たないことが多いですからね。バイザーには簡単にまとめて分かりやすく話す能力が必要だと思います。

 

前のページ>>バイザーは実習に対して何を思うのか?

 

吉田直紀先生経歴

<資格>

・理学療法士

・JARTA SS ランクトレーナー

・PHI Pilates マットⅠ&Ⅱ、プロップス、バレルインストラクター

・NLP プラクティショナー

・LAB profile プラクティショナー

<経歴>

2008年〜早稲田医療技術専門学校卒業

2008年〜昭和大学横浜市北部病院 勤務

2009年〜いちはら病院 勤務

<スポーツ活動>

トレーナー活動

・千葉県高校男子バスケットボール部 トレーナー

・茨城県高校男子バスケットボール部 トレーナー

・茨城県高校野球部 トレーナー

クライアント:

女子サッカー、男子サッカー、陸上競技、格闘家、ボクサー、野球選手など多数

2015年より理学療法士がスポーツ現場に出るための知識や技術をシェアする勉強会「Tsukuba Sports Physio Trainers」を立ち上げた。今後は外部へ向けての情報発信と他職種も含めた地域スポーツへのサポートも行っていく。

<その他 情報発信>

Twitter:https://twitter.com/kibou7777

ブログ:「理学療法士のカラダブログ」http://reha-basic.net/

キーワード

#スポーツ#実習#課題

 

 

【吉田直紀先生 | 理学療法士】スーパーバイザーとしての苦悩

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