皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は歩行自立に関わるアウトカムについて解説しました。その中で少し話題にした2-minute Step Test(TMST)について解説していきます。

TMST

TMSTとは2分間で安全かつ出来るだけ速く、両下肢を交互にステップしてもらい指定の高さに達した回数を評価します1)。指定の高さに関しては膝蓋骨と腸骨稜の中点になります。評価の中では指定の高さに目印で付箋など貼付して行います。手順としては①バイタル測定、②方法の説明、③実施、④バイタルの測定になります。評価の中では基準の足を決めて(基本は右側)、基準の下肢を上げた回数が記録になります。

実施の環境に関しては片手で手すりを把持して実施します。声かけとしては出来るだけ多くステップする様に促し、60秒・90秒にてアナウンスも実施します。終了後はクールダウンを行ったのちにバイタルの測定を行います。この様に非常に簡単かつ道具はほとんど必要ないため、非常に有用な耐久性を評価する評価になります。