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僕らには今、何が求められているのか
これまで、多くの大小さまざまな企業の人事担当者、経営者と会ってきた。現在では、さまざまな意見が挙げられているが、間違いなくリハ業界は「売り手市場」*だろう。つまりは、まだ「就職したい」「転職したい」といえば受け皿がある状況。
*「売り手」は、就職したい人。「買い手」は、採用したい企業。
その一つの指標に、国家試験不合格者がすでに内定が決まっている場合、一昔前であれば「内定取り消し」があったが、現在では稀である。これが売り手市場である理由に直結はしないが、一つの指標にはなるだろう。
しかし、昨今各企業の採用に変化が見られている。その大きな一因となったのは、2018年の診療報酬同時改定である。あまり関心のない人もいるだろうが、大きなマイナスとなっている。
それを予想し、未来への戦略を考えるのが企業である。介護保険下で事業を行なっている企業はもちろん、医療機関でも「保険外サービス」を企てている。
ある意味で、この分野に早期参入を考えるのであれば、今がチャンスだろう。そんな、流れの中私たち療法士に求められる能力は一体なんなのだろうか?東証一部上場企業から、ベンチャー企業まで幅広い企業の、採用状況を実際の担当者から聞いてきた情報を伝えたいと思う。
間違いなく必要なのはマネジメント能力
マネジメントの意味から理解していこう。
【マネジメントの意味】
様々な資源・資産・リスクを管理し、効果を最大化する手法のことを言います。主に仕事を遂行する上で様々なものを管理して、経営上の効果を最適化しようとする手法のことを言います。
マネジメントの定義も見ておこう。
【マネジメントの定義】
一般に”管理”と訳されます。しかし実際に行う業務は、”評価・分析・選択・改善・回避・統合・計画・調整・指揮・統制・組織化”などの要素があります。
昔から、マネジメント対象には、「ヒト、モノ、カネ」という側面があり、最近では4つ目として「情報」が加えられるようになってきた。
おそらく、3~5年目の療法士になると、後輩ができ、チームを率いるケースが出てくる他、結婚し子供ができる頃でもあるだろう。マネジメントは、仕事のみならず、あらゆるフェーズ、つまり家族に対しても同じように必要なのである。
「マネジメント」が必要、と聞いて「やっぱり」「自分には関係ない」「やりたくない」という思いを持つ人も多いだろう。ただ少し考えてみると、我々療法士は「マネジメント」における“プロフェッショナル ”であることにお気づきだろうか。
先ほどの、「マネジメントの定義」における業務内容に目を向けて見てほしい。おそらくこの言葉は、日々の臨床場面でも目にすることの多い単語ではないだろうか。
図に表してみる。
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これは日々の臨床で、リハビリテーションにおける理学療法、作業療法、言語聴覚を提供する、ということを図化したもの。続いて、組織に対するマネジメントを見てみよう。
これを説明するまでもないが、図にすれば一緒なのである。唯一の違いは、対象となる量だけである。ここまで説明すると分かる通り、今現在行なっている臨床業務の延長線上にマネジメントはあるのだ。つまり、臨床能力とマネジメント能力は直結する。
このマネジメント能力を求めている企業は、リハ関連企業以外の業種でも同じなのだ。リハ=マネジメントと言い換えても大げさにはならない。ただし、ここにはまた、色々な能力が必要となるが、今回はそれを置いておこう。
もし、臨床が上達したいのであれば、誰よりも先に「管理者、マネジメント層」の仕事を早く行うことだ。
「そもそもマネジメントに興味がない」「やりたくない」と思ってしまう人は今後、売り手市場から、買い手市場になり、就職、転職困難になることは理解できるだろう。
逆に、どんな時代であっても売り手市場でいられる人材とは「マネジメントに興味がある」「マネジメント経験がある」のどちらかしかないのである。
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