理学療法士の装具への関わりは不十分?

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日本支援工学学会による「福祉用具・義肢・装具支援に関する啓発と実態調査」が、日本理学療法士協会のHP上に公開された。

▶︎ https://www.japanpt.or.jp/upload/japanpt/obj/files/chosa/fukushiyougu_houkokusyo_2016.pdf

 

対象は日本理学療法士協会会員88,111 人。対象会員へメールにて案内を送り、web アンケートにて実施した。

日常的に関わっている下肢装具の種類について最も多いのは、靴べら式短下肢装具 (SHB)で43.7%。である。次いでオルトップ 42.5%、膝装具41.9%、金属支柱付き短下肢装具38.9%と続いた。

 

 

下肢装具の「活用」関与度について最も多いのは、「ほぼ毎日」(30.7%)である。次いで 「ほとんど関わらない」(26.9%)、「1 週間に 1 回程度」(25.6%)、「月に 1 回程度」(16.8%)と 続いた。

 

下肢装具の「作製」関与度について最も多いのは、「ほとんど関わらない」で59.8%であった。 次いで「半年に 1 回程度」が19.3%、「3 か月に 1 回程度」13.9%)。 臨床経験年数で比べると、装具の作製に「3年未満」が約 7 割、その他の経験年数では 6 割弱が「ほとんど関わらない」と回答していた。また、経験年数の増加に伴い、装具の作製 が「月に1回以上」の割合は増加していた。

下肢装具の「調整」関与度について最も多いのは、「ほとんど関わらない」で49.3%であった。 次いで「半年に1回程度」が18.8%、「月に1回以上が18.0%、「3か月に1回程度」が14.0%)と続いた。下肢装具の作製関与度が低下するほど、調整関与度の「月に 1 回以上」は低下し、作製関与度が「ほとんど関わらない」場合、調整関与度の「ほとんど関わらない」は 73.6%であった。 臨床経験年数別の装具調整関与度「ほとんど関わらない」は、「3年未満」で66%と最も多く。おおよそ臨床経験年数が増加するにつれて、装具調整関与度は増加していた。

 

 

理学療法士の装具への関わりは不十分?

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