*この記事の取材は3月中に行われたものです。
#STAY HOME
滑舌、それは舌がよく回ることを表す言葉であり、活舌と表記することもある。そんな滑舌だが、良い条件として以下の4つが挙げられる。
1.基本的に、日本語の音として1拍1拍が明瞭に聞き分けられること。
2.発音のテンポは、一般的な発話よりも軽快で(テンポが速く)あることが必要
3.言いよどみや、言い直しがないこと
4.一定のテンポで発音され、遅速がないこと
NHK放送文化研究所 メディア研究部・放送用語 柴田 実
上記基準に1つも当てはまらない、一人の理学療法士(以下PT)の滑舌をよくすべく、一人の言語聴覚士(以下ST)が立ち上がった。本人は「自覚があまりない」と語る滑舌。きっとこれまで多くの方が、忖度し触れてこなかったことと思う。
今回はそんなパンドラの箱ともいうべき封印を解き、一人でも多くの受講生を救うべく、POST編集部が重い腰を持ち上げた。ぜひ、その一部始終をご覧ください。
イマイ
みなさま、本日はよろしくお願いします。誰も気づいてませんが、滑舌が苦手であろう町田先生に本日はお越しいただきました。先生よろしくお願いします。
町田先生
よろしくお願いします!
イマイ
本日は最近、「ことばの相談室ことり」を開業されたSTの寺田奈々先生に町田先生の頑固な滑舌に挑んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
ななさん
よろしくお願いします。
町田先生
本日は対決ということで。。
ななさん
えー対決なんですね。
町田先生
どうやら私、理学療法士業界で滑舌が悪いと有名だしく…
イマイ
(…。)
ななさん
有名なんですか⁉︎でもご講演をよくされますよね?
町田先生
そうですね。まだ講演会で苦情は一回ももらったことはありません。
イマイ
(…普通アンケートに講師の滑舌5段階評価とかない)
ななさん
なるほど。本日の流れとしましては、しっかり評価をさせていただいて、練習方法をお伝えします。最終的には、ご自身でトレーニングできるようになっていただきます。
それでは問診スタート!
ななさん
ちょっとベロを動かしてもらえますか?右…、左…、上…、も、もうちょっと出せますか?あれ、ちょっと短いですね。。
イマイ
(…うん。確かに短い)
ななさん
ここはひとつ問題になりそうですね。それでは次、色々と単語を言っていただきます。これはなんでしょう?
町田先生
パンダ!
ななさん
はい次。
町田先生
ポケット!
ななさん
はい次…
…
…
…
町田先生
そだ…空。
ななさん
はい次…
…
…
…
ななさん
はいでは次、文章を読み上げますので復唱をお願いします。
町田先生
はい。
ななさん
次は、音ひとつを言うので、続けておっしゃってください。「か!」
町田先生
「か!」
ななさん
はい。ありがとうございました。よくわかりました。
町田先生
おー。
ななさん
ラ行を言うときに、舌が歯よりも前に出ちゃうんです。わかりますか?
町田先生
出ちゃダメなんですか?笑