【整形外科的テスト】股関節に関する16のスペシャルテスト

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股関節拘縮

Thomas Test

このテストは、特に股関節の屈曲拘縮(股関節が適切に伸展しない状態)を評価するための整形外科的検査です。

以下は基本的な手順です:

①患者は検査台の端に座り、その後背中から横に倒れ込みます。評価しない側の膝を胸に引き寄せて抱きしめ、評価する側の脚は検査台の上に伸ばしたままにします。

②検者は評価する側の脚が検査台から浮かないかどうかを観察します。もし脚が浮いている場合、それは股関節の屈曲拘縮の可能性を示します。

このテストは、特に前腿の四頭筋や骨盤の前面の筋肉(鼠径部筋群)が拘縮しているかどうかを判断するのに役立ちます。拘縮または短縮が疑われる筋群は以下となります。

大腰筋と腸骨筋、大腿直筋、大腿筋膜張筋、縫工筋(股関節の外転、屈曲、外旋、膝の屈曲が顕著に現れる)、恥骨筋、長内転筋/短内転筋/大内転筋。

・Florence Peterson Kendall, McCreary E, Provance P, Rodgers M, Romani W. Muscles : Testing and Function with Posture and Pain. 5th ed. Baltimore, Md: Lippincott Williams & Wilkins; 2005.

・Peeler J, Anderson JE. Reliability of the Thomas test for assessing range of motion about the hip. Physical Therapy in Sport. 2007;8(1):14-21.

・Gabbe BJ, Bennell KL, Wajswelner H, Finch CF. Reliability of common lower extremity musculoskeletal screening tests. Physical Therapy in Sport 2004;5(2):90-7.

Ely's Test

このテストは、大腿直筋(四頭筋の一部)の拘縮を評価するための整形外科的検査です。

以下は基本的な手順です:

①患者はうつ伏せになります。

②検査者は患者の膝を曲げ、股関節を屈曲させます。

③この動作で患者の股関節が自動的に屈曲し、骨盤が引き上げられる場合、これは大腿直筋の拘縮を示す可能性があります。

エリーテストは比較的シンプルな検査であり、一部の患者では髄膜刺激症状(髄膜炎の一種)を示すためにも使用されます。

・Marks M C, Alexander J, Sutherland D H, Chambers H G. (2003) Clinical utility of the Duncan-Ely test for rectus femoris dysfunction during the swing phase of gait. Developmental Medicine & Child Neurology 2003, 45: 763–768

Ober's test

このテストは、大腿筋膜張筋 (TFL) および腸脛靱帯 (ITB) の緊張または拘縮を評価するための整形外科的検査です。

①患者は側臥位になります。評価する側の股関節と膝を伸ばした状態にします。

②検査者は患者の上側の膝を曲げ、股関節を外転させた後、股関節を内転させます。

③検査者は膝を支えつつ、股関節をさらに内転させます。患者の脚が自然に落ちてこない(内転しない)場合、それはTFL およびITBの拘縮を示す可能性があります。

このテストは、特にランナーや自転車競技者など、TFL およびITBに緊張を感じる人々にとって有用です。ただし、その結果は患者の症状や他の診断結果と組み合わせて考慮されるべきです。医療専門家によって適切に行われ、評価されるべきです。

・Reese NB, Bandy WD. Use of an inclinometer to measure flexibility of the iliotibial band using the Ober test and the modified Ober test: differences in magnitude and reliability of measurements. Journal of Orthopaedic & Sports Physical

・Effect of Iliotibial Band stretching versus Hamstrings and Abdominal muscle activation on a positive Ober’s test in subjects with Lumbopelvic Pain: A Randomized Clinical Trial by Vijay Kage, Saitej Kolukula Naidu; July 2015 https://www.ejmanager.com/mnstemps/12/12-1435370486.pdf

股関節筋力

Trendelenburg Test

このテストは、股関節の筋力、特に股関節の外転筋(大腿筋など)の機能を評価するための整形外科的検査です。

以下は基本的な手順です:

①患者は立った状態で、検査者は患者の背後に立ちます。

②患者には片足を持ち上げるように指示されます(片足立ち)。検査者は患者の骨盤の位置を観察します。

③もし患者が片足を上げた側の骨盤が落ち(傾斜)すると、それは「トレンデレンブルクのサイン」であり、持ち上げた側の股関節の外転筋が弱っている可能性を示します。

トレンデレンブルクテストは、股関節の筋力や機能の問題を評価するための一部であり、その結果は患者の症状や他の診断結果と組み合わせて考慮されるべきです。

・Youdas JW, Madson TJ, Hollman JH. Usefulness of the Trendelenburg test for identification of patients with hip joint osteoarthritis. Physiotherapy theory and practice. 2010 Jan 1;26(3):184-94.

・Roussel NA, Nijs J, Truijen S, Smeuninx L, Stassijns G. Low back pain: clinimetric properties of the Trendelenburg test, active straight leg raise test, and breathing pattern during active straight leg raising. Journal of manipulative and physiological therapeutics. 2007 May 1;30(4):270-8.

グローインペイン

Adductor Squeeze Test

このテストは、腸骨筋や恥骨筋など、骨盤を横切るアダクター(内側に引き寄せる筋肉)の問題(グローインペイン)を評価するために行います。特に、このテストは股関節のアダクターの筋肉の損傷や肉離れを示す可能性があります。

以下は基本的な手順です:

①患者は背中を下にし、両脚を伸ばした状態で背臥位になる。

*股関節屈曲0°、45°、90°の3つの姿勢で実施

②検者は患者の両膝の間に手を置きます。

③検者は患者に膝を押し合わせるよう指示します。

④患者が膝を押し合わせることで生じる抵抗を医師が感じます。

もし患者が股関節のアダクター筋に痛みを感じるか、力を十分に発揮できない場合、それはアダクター筋の損傷や肉離れを示す可能性があります。

・Delahunt E, Kennelly C, McEntee BL, Coughlan GF, Green BS. The thigh adductor squeeze test: 45 of hip flexion as the optimal test position for eliciting adductor muscle activity and maximum pressure values. Manual therapy. 2011 Oct 1;16(5):476-80.

・Delahunt E, McEntee BL, Kennelly C, Green BS, Coughlan GF. Intrarater reliability of the adductor squeeze test in gaelic games athletes. Journal of Athletic Training. 2011;46(3):241-5.

股関節の損傷

Hip Quadrant Test(Scour Test)

このテストは股関節の異常や損傷を診断するために用いられる非侵襲的な臨床テストです。屈曲および内転から屈曲および外転までのROMを完了することによって行われますこの検査は、初期の股関節変性を検出することもできます。

以下は基本的な手順です:

①患者はテーブルに仰向けに寝ます。

②検査する側の膝と股関節(痛みによって股関節屈曲70~140°の範囲の場合もある)を最大限に曲げ、検者がこれらの関節を支えます。

③検者は膝と股関節を内外に回転させながらゆっくりと伸展します。このとき、股関節を覆う範囲(四分円またはクォードラント)を作成します。

④患者が痛みを感じるか、あるいは関節がスムーズに動かない場合は、股関節の問題(例えば骨棘、関節炎、股関節唇の損傷など)がある可能性を示します。

このテストは股関節の問題を特定する一助となりますが、必ずしも特定の疾患を明確に診断するものではありません。

・Cook CE, Hegedus EJ. Orthopedic Physical Examination: An Evidence based Approach. Upper Saddle River, NJ: Pearson Prentice Hall; 2008.

・Manning C, Hudson Z. Comparison of hip joint range of motion in professional youth and senior team footballers with age-matched controls: an indication of early degenerative change? Phys Ther Sport. 2009 Feb;10(1):25-9. Epub 2008 Dec 24.fckLREvidence level: 3a grade of recommendation: C

先天性股関節脱臼

Barlow Tests

特に新生児における股関節脱臼(または股関節異常)を診断するために用いられる臨床的な検査手順です。

以下は基本的な手順です:

①新生児は背面を下にし、両膝が曲がり股関節が90度になるように寝かせます。

②検者は一方の膝と大腿部を掴み、その股関節を軽く内転(10~20°)させながら、同時に膝を胸方向に押します。これにより股関節の脱臼を誘発しようとします。

③この動作中に「クリック」や「クランク」の感覚、または股関節の抵抗感があれば、それは股関節脱臼の可能性を示すものとされます。

このテストは股関節異常のスクリーニングに用いられ、陽性の場合は追加の画像診断(超音波やX線)が必要となることが多いです。また、Barlowテストと同時に行われることが多いOrtolaniテストも同じ目的で行われ、股関節脱臼の診断において重要です。

Ortolani Tests

以下は基本的な手順です:

①新生児は背面を下にし、両膝が曲がり股関節が90度になるように寝かせます。

②医師は一方の膝と大腿部を掴み、その股関節を軽く外転させながら、同時に膝を胸方向に押します。これにより、先に脱臼した股関節を元の位置に戻そうとします。

③この動作中に「クリック」や「クランク」の感覚、または股関節の抵抗感があれば、それは股関節脱臼の可能性を示すものとされます。

Ortolaniテストは股関節脱臼がすでに存在する場合にその脱臼を「還復」する動作を行い、Barlowテストとは逆の手順です。これらのテストは一緒に用いられ、股関節の問題の初期診断に重要です。

・Barlow maneuver. Available from: https://en.wikipedia.org/wiki/Barlow_maneuver#cite_note-1 ( Accessed, 25/03/2021)

・Marino Ortolani. Available from: https://en.wikipedia.org/wiki/Marino_Ortolani (Accessed, 4/4/2021).

・Kumari P, Rani M. Developmental dysplasia of the hip. Ortho & Rheum Open Access. 2018;10:555794. 

股関節前捻角

Craig's Test

このテストは股関節の反転角度、すなわち股関節の後方回旋(前捻角)の程度を測定するためのテストです。特に股関節の反転異常が関与する可能性がある問題、例えば股関節の内反転過多や外反転不足の評価に用いられます。

以下は基本的な手順です:

①患者は腹部を下に向けて、検査台の端に股関節と膝を垂らすように位置します。膝は90度に曲げられます。

②医師は立って患者の足を持ち、大腿骨の大転子を探します。

③医師は足を内外にゆっくりと回転させ、大腿骨の大転子が最も突出している位置を見つけます。この位置が反転角度となります。

④反転角度は、通常、垂直線と大腿骨の軸線との間の角度として測定されます。

このテストは、通常、専門的な臨床設定で行われ、その結果は他の診断的手段と組み合わせて用いられます。

・Ito I, Miura K, Kimura Y, Sasaki E, Tsuda E, Ishibashi Y. Differences between the Craig’s test and computed tomography in measuring femoral anteversion in patients with anterior cruciate ligament injuries. Journal of Physical Therapy Science. 2020;32(6):365-9.

・Choi BR, Kang SY. Intra-and inter-examiner reliability of goniometer and inclinometer use in Craig’s test. Journal of physical therapy science. 2015;27(4):1141-4.

股関節唇損傷

Fitzgerald Test

このテストでは、2 つの異なるテスト位置を利用して、患者の前唇裂傷があるか後唇裂傷があるかを判断します。

以下は基本的な手順です:

前関節唇

患者は仰向けになり、検者は股関節の屈曲、外旋、完全外転を行い、続いて股関節の伸展、内旋、内転を行います

後関節唇

患者は仰向けになり、検者は股関節の完全屈曲、内旋、内転から他動的伸展、外転、外旋を行います。クリック音の有無に関わらず痛みが生じた場合、検査は陽性とみなします

・Leiboid M, Huijbregts P, Jensen R. Concurrent Criterion-Related Validity of Physical Examination Tests for Hip Labral Lesions: A Systematic Review. The Journal of Manual Manipulative Therapy. [online]. 2008;16(2):E24-41.

・Burgess RM, Rushton A, Wright C, Daborn C. The validity and accuracy of clinical diagnostic tests used to detect labral pathology of the hip: a systematic review. Manual therapy. 2011 Aug 1;16(4):318-26.

股関節疼痛誘発テスト

FABER (Patrick’s) Test

股関節や仙腸関節の問題を特定するための整形外科的検査です。FABERは、Flexion(屈曲)、ABduction(外転)、External Rotation(外転)の頭文字を取って命名されています。

以下は基本的な手順です:

①患者は背中を下にして寝ます。

②検査者は患者の膝を曲げ、足首を反対側の膝の上に置きます(このとき股関節は曲げられ、外側に向けて開かれます)。

③検査者はその後、足首が置かれた膝を下向きに押し、股関節と仙腸関節に圧力をかけます。

④患者が股関節や仙腸関節の領域で痛みを感じる場合、それは可能性として股関節の問題や仙腸関節炎の存在を示しています。

所見

<股関節外旋時の仙腸関節痛>

・仙腸関節機能不全

・仙腸炎

<股関節を外旋すると鼠径部痛>

・腸腰筋緊張または 腸腰筋滑液包炎

・股関節関節内疾患

❶股関節インピンジメント
❷股関節唇断裂
❸ヒップのゆるいボディ
❹股関節軟骨病変
❺変形性股関節症

<股関節を外旋すると股関節後部痛>

・後部股関節インピンジメント

・Martin RL, Sekiya JK. The interrater reliability of 4 clinical tests used to assess individuals with musculoskeletal hip pain. J Orthop Sports Phys Ther. 2008 Feb;38(2):71-7. Epub 2007 Sep 21.

・Dutton M. Orthopaedic: Examination, evaluation, and intervention. 2nd ed. New York: The McGraw-Hill Companies, Inc; 2008.

FADER Test

このテストは、股関節の問題を特定するための整形外科的検査です。テストの名称は動作の順序を示しています:屈曲(Flexion)、内転(ADduction)、外旋(External Rotation)。臀部腱障害の外側股関節痛を評価するための股関節の疼痛誘発テストです臀筋の腱、つまり中臀筋と小臀筋の引張応力と圧縮応力が増加する位置で症状を引き起こすことを目的としています

以下は基本的な手順です:

①患者は仰向けに寝て、評価する側の膝と股関節を90度に曲げます。

②検査者はその後、股関節を内転させ、同時に股関節を外旋させます。

この動作中に痛みまたは抵抗感が生じた場合、それは股関節の問題を示す可能性があります。

・Sunil Kumar, Karadi Hari, et al. “Pathogenesis and Contemporary Diagnoses for Lateral Hip Pain: A Scoping Review.” Knee Surgery, Sports Traumatology, Arthroscopy, vol. 29, no. 8, 19 Dec. 2020, pp. 2408–2416, https://doi.org/10.1007/s00167-020-06354-1. ‌

・Grimaldi, Alison, et al. “Utility of Clinical Tests to Diagnose MRI-Confirmed Gluteal Tendinopathy in Patients Presenting with Lateral Hip Pain.” British Journal of Sports Medicine, vol. 51, no. 6, 15 Sept. 2016, pp. 519–524, https://doi.org/10.1136/bjsports-2016-096175. ‌

・Grimaldi, Alison, et al. “Gluteal Tendinopathy: A Review of Mechanisms, Assessment and Management.” Sports Medicine, vol. 45, no. 8, 13 May 2015, pp. 1107–1119, https://doi.org/10.1007/s40279-015-0336-5. ‌

FADIR Test

このテストは、股関節の痛みの原因を特定するための整形外科的な検査です。FADIRの各頭文字はFlexion(屈曲)、ADduction(内転)、Internal Rotation(内旋)を表しています。

以下は基本的な手順です:

①患者は仰向けに寝て、評価する側の膝と股関節を90度に曲げます。

②検査者はその後、股関節を内転させ(脚を体の中心に向かって動かし)、同時に股関節を内旋させます(脚を体の内側に向けて回転させます)。

この動作中に痛みまたは抵抗感が生じた場合、それは股関節の問題を示す可能性があります。具体的には、股関節衝突症候群(FAI: Femoroacetabular Impingement)や股関節唇の損傷の存在を示唆する可能性があります。

・Leibold MR, Huijbregts PA, Jensen R. Concurrent criterion-related validity of physical examination tests for hip labral lesions: a systematic review. J Man Manip Ther. 2008;16(2):E24-E41. doi:10.1179/jmt.2008.16.2.24E

坐骨神経痛(梨状筋症候群)

FAIR Test

このテストは、坐骨神経痛や深部股関節痛の原因を評価するための検査手順です。特に、梨状筋症候群の診断に役立つとされています。

以下は基本的な手順です:

①患者は側臥位(側面を下にして)になります。検査する側の股関節と膝を曲げ、胴体と直角にします。

②検査者は股関節を内転させ、同時に股関節を内旋させます。

③検査者はその後、患者の膝を手で押さえて股関節の動きを制限し、もう一方の手で患者の腰を下に押します。

この動作中に痛みが出現または増大した場合、それは梨状筋症候群の可能性を示すかもしれません。

・From Beaton, L.E. and B.J. Anson. The relation of the sciatic nerve and its subdivisions to the piriformis muscle. Anat. Rec. 70:1-5, 1938

・Fishman LM, Dombi GW, Michaelsen C, Ringel S, Rozbruch J, Rosner B, et al. Piriformis syndrome: diagnosis, treatment and outcome- a 10 year study (review) Arch Phys Med Rehabil. 2002; 83: 295-301.

Piriformis Test(梨状筋テスト)

このテストは、梨状筋症候群を評価するための検査手順です。以下にその手順を説明します:

以下は基本的な手順です:

①患者は仰向けに寝、評価する側の股関節と膝を曲げます。

②検査者は患者の膝と股関節を反対側に引き寄せ(外転)、さらに膝を体の反対側に押し(内旋)ます。

③このポジションで痛みが引き起こされたり増したりすると、梨状筋症候群の可能性が示唆されます。

・Martin HD, Kivlan BR, Palmer IJ, Martin RL. Diagnostic accuracy of clinical tests for sciatic nerve entrapment in the gluteal region. Knee Surgery, Sports Traumatology, Arthroscopy. 2014 Apr;22(4):882-8.

その他:股関節術後の成果を評価する機能評価スコア

Harris Hip Score

股関節の病気や傷害の重症度を測定するための指標で、特に股関節置換術の成果を評価するためによく使用されます。このスコアは100点満点で、以下の4つのカテゴリから構成されています。

1,疼痛(最高44点): 患者が体験する疼痛の度合いと頻度。

2,機能(最高47点): 毎日の生活活動(例えば着替えや階段の昇り降り)と歩行能力。

3,欠障(最高5点): 股関節の欠障の有無と程度。

4,身体的検査(最高4点): 股関節の範囲と変形。

スコアが高いほど、股関節の状態が良好であることを示しています。このスコアは、治療の効果を評価し、患者の回復を追跡するための有用なツールとなります。

・Söderman P, Malchau H. Is the Harris hip score system useful to study the outcome of total hip replacement? Clin Orthop Relat Res. 2001 Mar;(384):189-97. Accessed 21 June 2019.

オンラインで記録および計算できます▶︎https://programming-surgeon.com/scores/harris-hip-score/

THA術後の理学療法3つの課題

前回TKA術後理学療法の講習会は大人気となり、アンケートでも特に要望の多かったTHA術後理学療法についてお話しいただきます。宮嶋先生は、全国的にみても非常に多くのTHAを行っている病院に勤務した経験があり、これまで400例以上のTHA術後患者さんを診てきました。THA術後の理学療法で重要となってくるのが、

(1)脱臼に対する対応
(2)脱臼させずに屈曲可動域を向上させる事
(3)跛行に対する治療

だと思います。今回は、その3つについて徹底的に深く且つわかりやすく解説したいと思います。今回のセミナーに参加して頂くと、

・脱臼についての不安が軽減し、自信を持ってADL指導が出来る
・脱臼におびえずに屈曲可動域を向上させられる
・しっかりとプロトコール通りに退院させることができ、医師や上司に信頼される
・「歩き方が綺麗になった」と患者さんに喜んでもらえる

といったことが出来るとようになります。

*1週間限定のアーカイブ配信あり。

プログラム

(1)THAの脱臼について徹底解説
・THAはそもそも何故脱臼するのか?
・脱臼しやすいTHAの条件(侵入方法、カップの前開き、外開き、骨頭径)
・知らないと危ない骨盤と大腿骨前捻角の影響
・脱臼予防方法について

(2)THA後屈曲可動域の改善方法
・脱臼しない股関節屈曲可動域訓練
・股関節屈曲の3大制限因子
・人工関節特有の曲げ方とは?

(3)THA後に多い跛行への評価・治療
・反り腰歩行への評価・治療
・デュシェンヌ歩行への評価・治療
・疼痛への恐怖が強い人への対応

講師:
Confidence代表
宮嶋 佑(理学療法士)

概要

【日時】 7月30日(日) AM10:00~12:00
【参加費】3,300円
【定員】50名 
【参加方法】ZOOM(オンライン会議室)にて行います。お申し込みの方へ、後日専用の視聴ページをご案内致します。

お申し込み▶︎https://tha-physicaltherapy.peatix.com/

【整形外科的テスト】股関節に関する16のスペシャルテスト

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