子育てと仕事の両立
厚生労働省が打ち出している雇用均等行政改革の資料「仕事と家庭の両立支援」では、以下のことが書かれています。
平成22年に38%だった第一子出産前後の女性の就業継続率を、平成32年までに55%にアップする。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/dl/psbbwflj.pdf
と掲げています。
その資料の中に書かれている、仕事と家庭の両立が難しかった理由のトップ3は以下の通りです。
- 勤務時間が合いそうになかった。(65.4%)
- 職場に両立を支援する雰囲気がなかった。(49.5%)
- 自分の体力がもたなそうだった。(45.7%)
出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「両立支援に係る諸問題に関する総合的調査研究」(平成20年)
上記の理由は、どこのご家庭、女性も一度は思った、聞いたことがあるのではないでしょうか?これらのデータと、我々療法士の男女の割合などから、色々と考察してみます。
女性理学療法士の平均年齢と初産年齢の全国平均
2016年3月末のデータですと、女性理学療法士(協会員のみ)の平均年齢は、32.6歳です(参考:日本理学療法士協会)。人数にして、約5万人にもなります。一方、2015年の厚生労働省による人口動態調査によると第一子出産平均年齢は、30.7歳となっています。
(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai15/dl/gaikyou27.pdf)
つまり、現在の女性理学療法士は全国平均から見ると、出産の時期に突入する世代が大半を占めることになります。
しかし、一方では2025年までに40万床の削減が掲げられており、病院などの必要療法士数は、減少することが考えられます。女性の就業継続率を高める活動が進む中で、女性理学療法士にとっては就業継続の難しい方向に進んでいることも理解する必要があります。
女性療法士の活躍を期待される分野
上記では、主に病院における話であり、それ以外にも活躍する場所はたくさんあります。その中でも、仕事と家庭の両立が難しかった理由で「勤務時間が合いそうになかった。(65.4%)」「職場に両立を支援する雰囲気がなかった。(49.5%)」といった不安を解消しやすい分野は、訪問リハビリテーションであると思います。
勤務体系は、1日の訪問件数をコントロールしやすい点にあります。ぜひこの機会に、訪問リハビリテーションという選択をして見るのもいいのではないでしょうか?
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