2020年1月26日、私はPOST主催の「動きを視覚化するプログラミングワークショップ」に参加しました。ワークショップでは参加者全員がプログラミング初心者というなか、それぞれ熱意をもって取り組まれていました。ここではワークショップで行った内容の一部をお伝えしようと思います!
講師はMedical Design Engineerの吉岡純希さんです。
吉岡純希さんプロフィール
集中治療室系と在宅で計5年ほど看護師として働き、臨床経験をもとにテクノロジーの医療現場への応用に取り組む。2014年より病院でのデジタルアート「Digital Hospital Art」をスタートし、患者・医療スタッフとともに病院でのプロジェクションマッピングや、身体可動性に合わせたデジタルアートを制作・実施。2015年から、慶應義塾大学にて看護と3Dプリンタに関する研究「FabNurseプロジェクト」に関わっている。
今回の内容は「プログラミングで動きを視覚化」することです。手や足の動きが目で見て分かりやすく、なおかつアーティスティックに表現されるということは、対象者が動きに対する実感を持ち、それが感動にもつながります。リハビリテーション職としても動きを共有できることは大きな強みになることでしょう。
現在では、デジタルアートの一部は高価な機器を使わずとも使用者のアイデアと努力により実現可能なものとなっているのです。
ここで、ワークショップで行ったプログラミングの一部を紹介したいと思います。使用したものはパソコンとリープモーション (両手と10本の指の動きを認識する機器)のみです。今回は上肢の動きに反応するデジタルアートをプログラミングしていきたいと思います。
ビジュアルプラグラミングでは主に「vvvv」というプログラミング言語を使用しています。ちなみに読み方は「ブイブイブイブイ」や「フォーブイ」と呼ばれているようです。
vvvvは、ビジュアルプラグラミングと呼ばれるスタイルで開発行います。(中略) その名の通りプログラムをビジュアル (視覚的)に作ります。プログラムの構造や流れがグラフィカルな図形や線で表されるので、テキストに比べて理解しやすいです。
vvvvのもう1つの大きな特徴は、全ての処理がリアルタイムで行われるということです。
出典:vvvvook
それでは、プログラミングを開始していきましょう!
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できました!製作時間は1時間程度、早い人であればもっと時間を短縮できることでしょう。
プラグラムした内容はこのようになっています。
上肢を動かす目標の位置をプログラミングしました。これにより上肢を目標の位置まで動かすことにより画面内の映像と連携して動きを可視化することができます。
では実際に動きが可視化されているか確認してみましょう!
ようやくLeap motionセット完了した☺️
— 春日部のハーヴィー@理学療法士 (@kuuu_chankonabe) March 5, 2020
上肢の動きに反応するデジタルアートできました!まだまだアートと呼べるレベルでもないけど…これから沢山作っていきたい!#vvvv pic.twitter.com/RCWdZjZ5BT
自分でプログラミングすることで、対象者の個別の状況に合わせた目標設定が行うことができます。これは日々状態が変化する対象者へ個別性の高いリハビリテーションを提供できる大きな武器となるでしょう。ぜひこの機会にデジタルアートを開始してみてはいかがでしょうか?
最後にお知らせ
医療者でデジタルアートに興味のある方のオンラインサークル作りました!
無料で参加可能ですので、「初めてみたいけど一人じゃ不安…」「こういうもの作りたいんだけど、どうすればいいのか分からない」といった質問・相談、なんでもお答えしますので、お気軽にご参加ください^ ^
グループはこちら▶︎ https://www.facebook.com/groups/220467808955532/