12日中央社会保険医療協議会・総会が開かれ、2024年度診療報酬改定に向けた議論整理が行われました。この議論整理された項目をもとに、具体的な議論が集中的に行われます。以下に、リハに関連する部分を抜粋し整理します。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00238.html
・看護職員、病院薬剤師その他の医療関係職種について、賃上げを実施していくため、新たな評価を行う。
・医療資源の少ない地域に配慮した評価を適切に推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟入院料について、評価体系を見直すとともに、 地域包括ケア病棟入院料2及び4並びに在宅療養支援診療所及び在宅療養支援病院について、要件を見直す。
・高齢者の救急患者をはじめとした急性疾患等の患者に対する適切な入院医療を推進する観点から、高齢者の救急患者等に対して、一定の体制を整えた上でリハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に提供することについて、新たな評価を行う。
・医療機関と介護保険の訪問・通所リハビリテーション事業所のリハビリテーションに係る連携を更に推進する観点から、疾患別リハビリテーション料について要件を見直す。
・退院時のリハビリテーションに係る医療機関と介護保険の訪問・通所リハビリテーション事業所との間の連携により、退院後早期に継続的で質の高いリハビリテーションを推進する観点から、退院時共同指導料2について要件を見直す。
・医療保険のリハビリテーションと障害福祉サービスである自立訓練 (機能訓練)の円滑な移行を推進する観点から、病院・診療所が自立訓練 (機能訓練)を提供する際の疾患別リハビリテーション料等の要件を見直す。
・急性期医療におけるADLが低下しないための取組を推進するとともに、 リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進を図る観点から、 土曜、日曜及び祝日に行うリハビリテーションを含むリハビリテーション、 栄養管理及び口腔管理について、新たな評価を行う。
・重症者に対する早期からの急性期リハビリテーションの提供を推進する観点から、病態に応じた早期からの疾患別リハビリテーションについて新たな評価を行うとともに、早期リハビリテーション加算について評価を見直す。
・NDB・DPC データにより疾患別リハビリテーションの実施者ごとの訓練実態が把握可能となるよう、疾患別リハビリテーション料について、実施者を明確化した評価体系に見直す。
・大腸癌、卵巣癌及び膵癌の患者に対する術前の呼吸器リハビリテーショ ンに係る有効性のエビデンスを踏まえ、呼吸器リハビリテーション料の要件を見直す。
・療養病棟入院基本料について、適切な栄養管理の推進や中心静脈栄養の評価の見直し、適切なリハビリテーションの推進を含む複数の見直し。
・回復期リハビリテーション病棟等に入院する患者に対する歯科医師及び歯科衛生士による口腔機能管理及び口腔衛生管理について、新たな評価を行う。
・高齢者の救急患者をはじめとした急性疾患等の患者に対する適切な入院医療を推進する観点から、高齢者の救急患者等に対して、一定の体制を整えた上でリハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に提供することについて、新たな評価を行う。
・より質の高い回復期リハビリテーション医療を推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟の要件及び評価を見直す。
・医療資源の少ない地域に配慮した評価を適切に推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟入院料について、評価体系を見直すとともに、地域包括ケア病棟入院料2及び4並びに在宅療養支援診療所及び在宅療養支援病院について、要件を見直す。
・より質の高いアウトカムに基づいた回復期リハビリテーション医療を推進する観点から、回復期リハビリテーション病棟の要件及び評価を見直す。
・回復期リハビリテーション病棟における運動器疾患に対してリハビリテ ーションを行っている患者については、1日6単位を超えた実施単位数の増加に伴う ADLの明らかな改善が見られなかったことを踏まえ、運動器リハビリテーション料に係る算定単位数の上限が緩和される対象患者を見直す。
・回復期医療・慢性期医療を担う病院における歯科の機能評価、リハビリテーション、栄養管理、口腔管理の一体的な取り組みの推進
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