訪問リハビリテーションと看取り
私が訪問リハビリテーションを従事して、看取りまで関わらせていただいた利用者様がいる。
その方は、回復期リハビリテーション・外来リハビリテーション・訪問リハビリテーションと、私が継続して担当してきた。
笑顔が素敵で、お話も楽しく、私は療法士としても人間としても、多くを学ばせていただいた。
その方が、体調を崩された。
訪問リハビリテーションによるリスクを考慮し、ご家族様へ、
「訪問リハビリテーションを中止した方が、お身体のためには良いのでは」と提案をさせていただく。
ご家族様も悩まれ、一度返事は保留に。
次の訪問リハビリテーション利用日、
ご家族様から「ぜひ最後までリハビリを続けてください」というお言葉をいただいた。
利用者様とご家族様で話し合った結果、リハビリは終わりにしたくないとのことだった。
その後、リスク管理を最優先にしながらリハビリテーションを継続。
しばらくして、その方とのリハビリテーションは終わりとなった。
ご家族様から、「最後までリハビリを続けてくださり、私も母も感謝しています」というお言葉をいただいた。
私にできることは少なかった。
しかし、最後までその方に寄り添えたことは、私にとっていつまでも心に残っている。
来年に迫る平成30年診療報酬・介護報酬改定
看取りが近年のキーワードになっている。
「人生の最終段階における医療」に国民の関心が高まってきている。
現在では、医療機関で死亡する者の割合が約8割。
終末期のリハビリテーションは今後も重要性を高め、
cureからcareの時代をつくる。
訪問リハビリテーションも「人生の最終段階における医療」に関わることは多いだろう。
訪問リハビリテーションにおいて、こんなにも濃厚な“いのち”・“人生”の重さに出会うこと、
そしてそれを支援できることは人間を大きく、大きくさせてくれる。
【目次】
第一回:百聞は一見に如かず
第二回:その人の人生に寄り添える
第三回:その人の感性に触れることができる
第四回:ありがとうの意味
第五回:人はいつまでも変わることができる
第六回:移動時間も貴重なリハビリの時間
第七回:目標設定の魅力と難しさ
第八回:自信を養う場
第九回:訪問リハと看取り
ベストリハの訪問リハの現場を見学したい方を募集します
取材させていただきました、ベストリハ株式会社様から現職者の皆様限定で、素敵な提案をいただきました。今の時代、働きながら別の現場をみる機会は、学生の実習があった頃に比べ非常に少なくなってきていると思います。
そこで、「地域リハビリテーションに興味のある現職者」の方々を対象に、訪問リハビリテーションの現場を見学できるよう、体制を整えていただきました。
ぜひこの機会に、一度、これからの「地域リハビリテーション」をその目で見て、肌で感じてみてください。
ご希望の方はこちらからご連絡ください
本田・尾崎(平日8:30~18:00)
Tel: 03-5813-9897
Email: info@bestreha.com
※「POSTを見て応募しました」とお伝えください。
※参加希望の方は、「POSTの記事を見ました。訪問リハの見学希望です。」とお伝えいただくとスムーズです。
求人情報
ベストリハ株式会社では、訪問リハビリテーションに興味のある療法士を募集しています