はじめに伝えておくが、「同じ職場に居続けることが間違いだ」というわけではない。
ただ、筆者自身、養成校時代の友人や同期と話していると「今の職場にはずっと居ないかな」と転職を考えているにも関わらず、なんだかんだ転職のタイミングを逃している人が多い印象がある。
いずれ辞めようというモチベーションで働くことは、本人にとって有意義ではないし、職場にとって迷惑な話だ。
この記事を読んで、いつがベストな転職のタイミングなのか考えていただければと思う。
新しい分野に挑戦するなら社会人経験3〜4年目
POSTでも兼ねてよりお伝えしている通り、理学療法士・作業療法士の就職先は多岐に及ぶ。しかし、今なお「最初の就職先は病院」という傾向は根強く残っている。
クリニックから病院へ、もしくは神経難病や心臓リハビリなどより専門的な領域に興味があるといった未経験の分野への転職を考えている方は、社会人経験ができるだけ浅い方が有利である。
同じ職場に長くいれば、そこでの療法士としても社会人としても、そこの考え方ややり方がどうしても定着してしまう。また、転職をしなければ診れない疾患もありうるし、より専門的な職場にいった方が数多く、その疾患を担当できる。
別の職場でのキャリアをなるべく早くスタートした方が経験を多く積めるため、3〜4年目がベストなのではないかと考える。
同じ分野でのキャリアアップは、社会人経験5~6年目
療法士業界では、5~6年働いてから転職するケースが非常に多い。
社若手が多い療法士業界では、職場の中でも中堅のポジションに位置し、結婚などのライフイベントを意識し、将来のことを真剣に考える年齢だろう。
リハビリテーション科内でのキャリアアップを考えた時に、上の役職の席が空かない限りは、当然自分も上に上がることは不可能である。
もし今の職場に給料などの何らかの不満があったり、管理職や病棟リーダーなどに挑戦してみたいのであれば転職を考えてみてもいいかもしれない。
また、採用側の立場に立ってみると、経験年数3年目程度がポテンシャル採用に向いているのに対し、5,6年目の療法士は、第一線で活躍できる経験値を持ちながら、若さと柔軟さがある年代であり需要も高い。
ただ、冒頭に述べた通り、その後も転職のことが頭にありながらも気づけば7,8年目になってしまっていることも多い年代だ。
くれぐれもグダグダ残り続けるのではなく、転職するならするでスパッと決断するよう心がけよう。
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