私は「筋肉や骨をイメージしながら触れなさい、動かしなさい」と養成校の頃より教えて頂くことがありましたが、自分の頭の中ではこの本を読むまでは解剖学書の二次元的なイメージしかできませんでした。
しかし、この本を読んだことでそのイメージは明らかに変化がみられました。
この本を読むことで、触れている筋肉や骨や神経がどのように動いているのかをイメージしながら触る事ができるようになります。
そして、それは臨床が非常に楽しくなるきっかけを作る1つのピースになると確信します。
この本ではイラストが他の本と比較して実際の現場で解剖・運動学のイメージを持てることを重きに置かれています。
加えて、一つ一つの筋肉や神経が関節の動きによってどのようなストレスが加わるかが、とても印象的で頭に残りやすい図と文章で理論的に解説されています。
そのため、筋肉や骨そして神経の狭窄されている状態までもが頭にインプットされやすく、実際の臨床で患者様の問題点が、頭だけでの理解ではなく視覚的なイメージを持った理解をすることができます。
結果、私は評価方法や運動療法ではどのように行えばどの組織が伸びるか、関節が動くかのイメージができるようになっため、運動療法のアイデアが出やすくなり臨床がとても楽しくなりました。
また、関節の動きと組織の関係が理解できたことは、患者様との信頼関係を構築する上でとても役立つものとなりました。
評価を行う際に、痛みを出現させている組織を見つけるために今からどの組織に対して、どのような刺激を加え、どのようなことが予想されるのかを説明することができるようになったため、患者様と一緒にどこが問題点なのかを探していく過程が作れるようになり信頼関係を築きやすくなりました。
この書籍を読むことはただ単純に解剖学から運動学の理解ではなく、自分の臨床が本当に楽しくなる本だと感じます。ぜひ一度手に取って頂くとその意味がわかるかと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。