皆様 はじめまして。私は東京都の回復期病院で働いている 理学療法士の根岸と申します。整形外科疾患や中枢疾患の方を中 心に担当させて頂いており、日々業務に追われながら、理学療法士 1 年目として自己研鑽に励んでおり ます。どうぞ宜しくお願い致します。
さて、今回は私がエントリーしている Tokyo startup gateway(TSG)というビジネスコンテストと 私が参加した理由についてご説明致します。
東京から世界を変える起業家を輩出するスタートアップコンテスト
TSG とは、TOKYO STARTUP GATEWAY は、テクノロジーから、モノづくり、ソーシャルイノベー ション、リアルビジネス、グローバルを見据えた起業など、分野を越えて、「東京」から世界を変える 若き起業家を輩出するスタートアップコンテストです。
_人人人人人人人人人人人人人_
— TOKYO STARTUP GATEWAY (@TSG_tokyo) July 11, 2019
> 過去最多!応募総数1800超! <
 ̄YYYYYYYYYYYYY ̄
2019年7月7日〆切TOKYO STARTUP GATEWAY2019ですが、
今年の応募総数は、
なんと【1803通】!!!
TSG6期目にして、過去最大の応募総数となりました!#dream_or_never #TSG2019 pic.twitter.com/ifojfZrnRw
ある日 Twitter 眺めていると、TSG の広告がタイムラインに流れてきて目に止まりました。初めはビ ジネスコンテストという文面を見て、「自分とは縁のない世界だな」と思っていたのですが、業種や分 野に関係なく誰もが参加可能であったこと、近年理学療法士業界でも起業や自費での事業展開が盛んで あったこともあり、TSG について調べ始めました。すると、たまたま面識のあった理学療法士の方が前 年度の TSG に参加されていたことを知りました。
その方から当時の様子を聞き、参加者同士の交流を 通し同じ志を持った仲間や友人と出会え、ビジネスの世界を知る良い機会になるよと後押し頂きました 。 また、自分自身も今後のキャリアを踏まえて「起業」という選択肢をぼんやりと思い浮かべており、そ れを形にするチャンスだと考え、参加に至りました。
TSG の最大の特徴は、「自分のアイデアを、たった 400 文字書くだけでエントリーでき、ステージが 上がるごとにブラッシュアップし形にしていく」という点です。 つまりエントリー段階で、完成された事業アイデアである必要はなく、著名な先輩起業家、ベンチャー キャピタリストなどのフィードバックを受けながら、ブラッシュアップしていくというものになります。
現在は 2nd ステージの審査書類を作成しています。審査にあたって記載する項目の中には、自分のアイ デアが世の中に与える影響、成功できると確信出来る理由などがあります。これらを通してプランを達 成するための行動目標や障壁となる要素をピックアップし、創る商品やサービスをより具体的にし、事業計画を作成している段階です。
暮らしのコンシェルジュ的な総合的支援
私がエントリーにあたって提出したアイデアは、「完全オーダーメイドの訪問看護、介護、リハビリ テーションサービス」というものです。回復期病院で働いていると、 心身機能が十分に担保されても、環境 設定や介助力の問題によって、自宅 に帰れることの出来ない人、自宅に帰れてもその人が本当に望む生活を送ることが出来ない場面にたびたび遭遇します。
公的保険と保険外のサービスを組み合わせ、より利用者の希望に合わせたフレキシブルな対応が可能な 訪問事業を展開できればと考えました。
例えば、
・期間やタイミングに制限の無い短期集中型のリハビリテーション
・食事内容や介護方法の指導を必要な時に必要な分だけ行う家族指導
・歩行器や車椅子を使用していても外出や旅行が出来るような同伴サービス
など、医療関係者以外にも専門職を集め、言わば「暮らしのコンシェルジュ」とも呼べるような総合的 支援を行うことで、帰宅支援や本人のしたい暮らしを支えることにつながると考えています。
今現在も TSG は進行中で、このアイデアを元に具体的なプランを作りあげる為にブラッシュアップ している段階です。もちろん、制度や人材、金銭面の問題など、実際に起業するためには色々な問題が 存在します。しかし、このような在宅サービスのニーズは確かに存在すると思っています。
目の前の課題を解決する姿勢は、理学療法士にとっても基本
TSG では、他の参加者との交流も盛んで、医療・介護以外の社会問題を解決するアイデアを聞くことが出来たということも自分にとってとてもプラスでした。
実際にお会いした人の中には、海外での起業を目指す高校生、子育てをしながら働くママさん web ディレクター、学習塾の塾長、航空会社に勤める整備士の方などがいらっしゃいました。大学で理学療 法の勉強しかしてこなかった自分には全く知らない世界の話が広がっており、そこで聞いたアイデアは 、 どれも本当に魅力的なものばかりでした。
一見、医療とは全く関係のない分野でも、とても参考になります。目の前にどんな問題点が存在して いるか、それを解決するために自分が出来ることが何なのかを明らかにして取り組んで行くという姿勢 は、理学療法士にとっても、最も基本的な考え方だと思います。
私は理学療法士としても、一社会人としても、経験乏しく未熟ですが、それでも「自分のやりたい事 にとにかく挑戦する。」という事を信条しています 。「自分を成長させたいなら周囲の物事にアンテナ を張っておくことが大切です。」
ぜひ、この記事を通して、自分と同世代のセラピストが、何かに挑戦するきっかけになれば幸いです 。 業界のみでなく他の様々な分野に目を向けてみたり、日頃の業務で感じた疑問を色々な観点から見直し てみたりと、自分の可能性を拡げる為にできる事は、日常生活の中に転がっています。