この分野で勝負しろ!個人・企業・社会の変化から見えたネクストキャリア -With COVID19時代のセラピストのマーケット選択-

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臨床経験が数年たったセラピストなら、一度や二度キャリアについて悩んだことがあるでしょう。

キャリアって何を軸に考えますか?

「給料?」「やりがい?」「人間関係?」「家からの距離?」・・・・

本連載では、国家資格キャリアコンサルタントを保有し100名以上のセラピストをクライアントに持つ筆者が、

多くのセラピストが気になるキャリア形成で重要なポイントを整理しながら、キャリア迷子にならないよう思考法を身につけてもらうことを目的としています。

前回の記事は、前々回の記事に続き結構反響を頂いたようでとても嬉しく思う。

 

それだけ、コロナ禍となり「未来の不透明感」が浮き彫りになり、かつ「やはりキャリアの基盤・構造理解が重要」と感じて頂いたのだと思っている(願望含む)。

 

前回の投稿で最後に「この3つの武器は必ず理解しておいてほしい」と書いたのたが、理解できているだろうか?

 

まだ理解できていない、まだ読んでないという方は復習がてら前回記事を是非ご覧いただきたい。

 

本日は、少し飛躍的に「若手セラピストや学生が2020年以降のネクストキャリアについてどこで、どういう働き方をしたらいいのか?」をまじめに考えてみたいと思う。

 

「選択すべきマーケット」の選び方(おさらい) 

 

未来を語る上で、筆者が大事にしているのは「過去のデータを踏襲し、現在の状況を理解し、未来に向けて仮設を立てる」という思考プロセス。

 

この思考プロセスから、今日はこれからを担う若手が、保険内外問わず、未来に向けて「どの分野で、どう働き、そこで何をすればいいか」について考えていきたいと思う。

 

まずは「選ぶ基準」のおさらいから(復習)。

 

”おさらい”としたのは、これまでも書籍やインタビュー内で何度か同じ内容を書いたり、話したりしているためである。

 

キャリアを選択する時のポイントは先日twitterにも投稿した。

結局、 

自分の特性にあっていて

マーケットが成長していて

マーケットの中でポジションを見出す

ことができれば、あとは「コツコツ」と「継続」でそれなりには成果がでる。

こうした努力は平気で裏切るのでそんなに努力には期待しないスタンスがいいが、努力しないと成果がでないのは確か。

引用:https://twitter.com/hosokawa777/status/1259816164122738689

 

余談ではあるが、このtweetに対して最近超大手企業ユニ・チャームに転職したオムツ理学療法士で著名な岩田氏がリツイートで反応してくれている。

これは意識していたなー。

引用:https://twitter.com/motudoteni/status/1259819159887605761

 

さらに余談ではあるが、岩田氏は高校の先輩であり、公私ともに大変お世話になっている。

 

話を戻そう。

 

上記を「意識している」彼は、キャリア上級者であるといえるが、学生さんや、若いセラピストの中には「???」だと思うので、このtweet内容をもう少し補足したい。

 

まず、この図を見たことはあるだろうか?

これは、前著にも載せたのだが、PPM(PRODUCT PORTFOLIO MANAGEMENT:プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)という手法を表したもの。
 

BOSTON CONSULTING GROUP (ボストン・コンサルティング・グループ)が提唱したマネジメント手法のひとつになる。
 

市場成長率(製品ライフサイクル)と相対的市場占有率(経験曲線効果)を二つの軸とし、自社の製品や事業を分類。
 

これらを組み合わせて、それぞれの分野に対する経営戦略を決定する。

 

「負け犬」「問題児」「花形」「金のなる木」という各セクションの詳細は各自調べて頂ければと思うので、ここでは割愛する。

 

筆者はこのPPMを用いたキャリアへの応用を前著で示した。

 

考え方としてはこうだ。

 

数多あるマーケットの選択肢の中において、

 

①成長率が高いマーケット(分野・領域)

②相対的な市場シェアが高くなる可能性がありそう(希少性)

③自分の特性に合っている(能力・価値観)

上記、①・②・③ の3つの要素を満たすことができれば(掛け合わせにより)ベター/ベストな選択といえよう。

 

③の「自分の特性に合っている」という点では、以下の図を含め前々回の記事でも触れているので補足として参照頂ければと思う。

この部分で大事になるのは、「自分はキャリア選択時に何を大事にしているのか?」という問い。

 

この問いに対する判断軸を「能力」や「価値観」に照ら合わせて明確にしておくことは非常に有用である。

 

その前提を整えた上で、スキルアップなどの成長、裁量権があるかどうか、給与、経験値、メンバー、ワークライフバランス、理念やビジョンへの共感などいろんな判断軸を考慮すればいい。

 

例えば、今の自分の実力よりも上の仕事にチャレンジしてスキルを上げたいと思っていたとする。

 

その場合、そのスキルを身に付ける上で、自らは現在どの程度の実力で、どこのマーケットに行けば成長できると考えているか、といった問いを自らに課して戦略を練り、戦術を実行する必要がある。

 

しばしば筆者は『立ち上げの病院や事業所にいくと「成長する」か?』と質問をされるが、これに対して『自分の能力以上の仕事をやる機会が多いため、成長するチャンスは多い』という回答をする。

 

考えてみたらわかるが、学生や若いうちは能力的には未熟なのはもちろん、価値観が醸成していない場合がほとんどである。

 

つまり、上記した③の軸は深く考えるとういうより、シンプルに「何したいか」「何が好きか」「どんなことにチャレンジしたいか」「どんなことが向いていそうか」というレベル感で考えればいい。

 

その上で、「スキルを上げたい」「希少性を高めたい」という戦略を描くには、今日紹介する「成長するマーケット」「成長機会の多い病院・会社はどこか」を見極められるかが非常に重要な因子になるといえる。

 

皆、一度や二度ロールプレイングゲーム(ポケモンやドラクエ)をしたことがあるだろう。その時に「レベル上げ」をしたことはないだろうか?

 

例えば、レベルが低いポケモンを育てる場合に最初にレベルの低いポケモンを出して、すぐに引っ込めて強いポケモンにチェンジして、相手を倒す。そうすると「経験値」がそのレベルの低いポケモンにも入り、徐々にレベルアップしていくという戦略。

 

これが、まさに「能力がない」状態での戦い方である。

 

そして、そのレベル上げをしてもらうためには「強いパーティに加わる(環境)」必要があるのと「自分を選んでもらえる(能力・魅力・価値観)」ことが大事になる。

 

これが、キャリア戦略を考える上でも非常に有用となる。

 

この「強いパーティに加わる」というのが、「いい病院」「いい会社」に入ることにはなるのだが、

 

”今の時点での~”それではなくその会社や病院が「成長しているマーケット」であるかどうかを視点として持っておくことは大事になる。

 

この部分が上記の①、②の部分に当たる。今日はそこを中心に書いていく。

 

ちなみに.....

 

余談だが、筆者は作業療法士5年目の27歳の時に今記事を書いているPOSTの立ち上げをするという決断(選択)をした。

 

それまで全くメディアの「メ」の字も知らずに、Web界隈の知識も全くない状態にも関わらず、関わることを決めた。

 

その際「決断」に至る上での重要な因子としては以下のようなものだったと記憶している。

 

・PTOTSTの若手人口が急激に増えてきておりこれから若手向けのプラットフォームは重宝されるはず

・競合が多くないためしっかりと構築をしていけばシェアをとれるはず

・働き方が見直されているタイミングで多くのキャリアに迷う若手の指標になるはず

・メディアには携わったことはないがWebやIT自体は今後医療専門職にも必要となり、コア・スキルになり得るはず

・上記よりマーケットは成長し、マーケットの中でシェアが取れ、立ち上げ経験もできるため自らの能力開発や今後のキャリアに活かされる要素が多い

 

これらの因子を踏まえ、かつ一緒に創り上げるメンバー(現社長の輪違氏、現編集長の今井氏)も同世代で未来を創っていく人たちだと感じたため参画に至ったという経緯がある。

 

余談ついでに、

 

以下の写真が創業前、26歳のときに3人で最初に丸ビルで会った時の写真である。

無論、彼らからの掲載許可はとっていないが、この写真もはやネタとして使用しているのでおそらく問題はないだろう。

 

数ヶ月前久々に3人で食事をしたのだが、皆話す内容が「オジサン化」していて笑えてしまった。

 

今でこそ、「ギルト型組織(*1)」という用語が使われるようになってきたが、今から7年前そのようなスタンスで会社を起こしたのも時代的には先取りしていた気がしている。

 

(*1:ギルト型組織:市場に対してオープンな、束縛されることのないタレントによって構成された、関係性を軸とした人的集合体)

 

話を戻そう。

 

まとめると、専門職としてキャリア選択をする際に、どういったキャリアを歩みたいか、どういったスキルを身につけるべきか、誰と働きたいか、を考える人は多いが、

 

「どこではたらくか(どの病院、どの領域、どの課題に向けたソリューション開発)」という客観的な環境因子を、近視眼的でなく大局観的に考える人は少ない。

 

そこに対して、PPMを中心に考えると、一歩踏み込んだ「戦略的なキャリア」を歩めるはずである。

 

以上、余談多めで長々と書いてきたが、これら前提を整理した上で、本日の本題に入っていく。

 

ウィズコロナで進化が加速する分野と取り組むべき社会課題をおさえる 

さて、いよいよ本題になるのだが、先程「どのマーケットで勝負するべきか」のスキーム、思考に必要な因子を紹介した。

 

まずは、ウィズコロナ時代のマーケットの流れをざっくり予想・理解するところからはじめよう。

 

最近こんな記事がプレスリリースされたのはご存知だろうか?

 

With/Afterコロナで進化が加速する20分野の未来と、解決が早まる26の社会課題 ~「個人」「企業」「社会」で、短期、中期、長期それぞれにおけるWith/Afterコロナがもたらす変化とは

 

興味がある方はあとで時間をつくってじっくりと読んで頂きたい。

 

この記事の内容を簡単に説明すると、アスタミューゼ株式会社が「ウィズ/アフターコロナ後の個人・企業・社会の各セクターで起こりうる変化をデータを基に算出した」というもの。

世界80ヵ国、約2億件に及ぶ新事業、新製品/サービス、新技術/研究、特許情報、投資情報などの自社データベースを元に、現在、経済や生活に大きな影響を及ぼしている新型コロナウィルスに関し、今後どうなっていくのかを「個人」「社会」「企業」の各レベルで、短期(~6か月)、中期(6か月~3年)、長期(3年~)において分析し、それぞれの視点で“With/Afterコロナ”がもたらす変化を見通すために押さえるべき成長分野、社会課題を抽出・整理しました。

引用するとこんな感じだ。

 

この記事の中で非常に興味深く、理解しやすい図があった。

 

この図を元に、一部の言い回しを編集した上で筆者が作成した図がコチラだ。

「個人」「企業」「社会」という対象軸と、「短期」「中期」「長期」という時間軸の中で、

 

「未来をつくる成長領域(枠内黒字の箇所)」と「未来に向けて解決すべき社会課題(枠内赤字の箇所」に分けて示している。

 

この内容を一つひとつ細かく説明していくのも面白いが、今回は今後セラピストが担っていくべき「成長領域」と「解決すべき社会課題」を筆者の独断でピックアップして書き進めていく。

 

ピックアップすると、下記のような黄色部分がカバーできる。

まず、時間軸でいう「短期」は、メディアで視聴しない日はないソーシャルディスタンス、リモートワーク、ワクチンや治療薬の開発ををはじめとした部分であり、まさに今取り組むべき部分と言えるがこれはセラピストに限った話ではない。

 

そのため「中期」「長期」を中心に考えてみたい。

「長期的」に関われる部分は”働く人”をいかに支援するか

長期に関しては、見通しとしては少々抽象的な表現も多く、また時間軸としても3年後以降というスパンなので正直予想は難しい面がある。

 

ただし、筆者が今少しずつ息吹を感じつつある領域がここに記載をされている点は注目したい。

 

その一つが、「個人レベル」での「”働き方の多様化”に関する課題」の部分。

 

働く人の支援といえば、産業理学療法という領域を理学療法士が確立しつつあり、その面での職域開拓はどんどん進んでいる印象がある。

 

ただ、ここでいう「働き方の多様化」という課題感とは少しニュアンスが異なる。

 

この点の前提理解としては、前の記事を参照してほしいのだが、これから「個人がそれぞれの価値観に基づいて働く社会」が到来すると予想されている。

 

多様化・自由度の高いの社会というと聞こえがいいのだが、自己責任が伴い常に自分の頭で思考し続けないといけない社会とも言える。

 

そうなった場合、労務面・人事制度の見直しはもちろんのこと、個々人へのキャリア支援をしていく必要性が高くなるとも考えている。

 

筆者は国家資格キャリアコンサルタントを取得しているが、現在国策として取得者を増やしており、こうした面を支援できる人材確保に動いている可能性も考えられる。

 

実は、筆者の周りの理学療法士や作業療法士でもキャリアコンサルタントの有資格者は増えてきている。

 

まだまだ、取得者の中でも活かし方がわからないと言う人は多いが、先日ハローワーク相談員の任用要件に理学療法士が追加された(以下、記事)ようにこの領域にセラピストが必要とされている部分は多分にある。

さらに、就労支援領域についてもサービス管理責任者としてPTやOTが勤務することも増えてきている印象がある。

 

筆者も関わる会社で就労支援事業に関わっているが、「認知評価」や「遂行機能」、「動作分析」、「作業分析」などセラピストが関わる上でフィットする要素は多い。

 

以前のPOST記事でも就労支援事業で働く作業療法士について取り上げている。

 

このあたり、またしっかりとデータをまとめて取り上げたいきたいと思う。

 

次に、「企業レベル」にある運転支援や自動運転という成長分野への関わりについて。

 

この分野では東京工科大学の澤田先生(作業療法士)らの高齢者への運転支援が界隈ではよく知られているだろう。

 

最近では、自動車学校と連携している事例も増えてきている。

 

また、理学療法士協会主導でダイハツとの協働事業も記憶に新しい(記事)。

こうして見ると、少しずつ「種まき」の段階は整ってきてはおり、今後の職域拡大を制度設計を含め産学官連携して推し進めていってほしいところでもある。

「中期」が本丸?セラピストの職域可能性が多分に含まれている

次に「中期」についてまとめていきたい。

黄色で示したカバーする部分が多く、職域開拓の本丸はこの「中期」に秘められているかもしれない。

 

中期は6ヶ月から3年を見込んでいるため、この期間で新たな職域・領域に協会としても、民間(会社)としても、セラピスト個人としてもチャレンジしていく価値があるといえる。

 

補足だが、先程の短期、長期を含めこの「時間軸」を意識することは非常に重要である。

 

先程のPPMで説明するとわかりやすいのだが、「花形製品」をつくる上でいかに「問題児」をたくさん準備し「花形製品」に移行していくかは新規事業、新製品開発では重要となる(特に移り変わりが激しいIT・アプリ開発企業などは)。

 

これは早すぎてもダメで、遅すぎてもダメ。

 

リリースまでの過程で色々プロセスはあるのだが、タイミングの見極めは重要になる。

 

これが「時間軸を意識すること」の重要性である。

 

話を戻そう。

メンタルヘルスや社会的処方は担える可能性高い

 

中期では、まず「個人レベルの変化」に対しての、「孤独感の増大/新たな娯楽の追求」に関して触れていく。

 

ここで言う孤独感の増大に関しては、三密を避ける・自粛する中での物理的距離が招く影響が多分に含まれていると推測できるが、メンタルヘルス領域への作業療法士の参画は以前より待望されていた部分でもある。

 

しかし、平成27年より開始したストレスチェックの検者(ここはチャンスであったが)に作業療法士が明記されなかったことからも、まだまだ国が作業療法士の存在価値を認識できていない可能性もある。(ちなみに、看護師、精神保健福祉士が検者)

 

「作業療法 5 か年戦略」の中でも、健康増進事業への対応(メンタルヘルスケア)を挙げているが、この点に関する協会主導での訴求(厚労省への)はまだ不十分なのかもしれない。

 

専門分野として精神障害領域がある作業療法士は精神病院内で働く人がほとんどであり、こうしたメンタルヘルス(精神保健分野)に関わる場は極めて少ない状況ともいえる。

 

この分野で産業精神保健等への活躍の場(産業作業療法的な部分)が大きく広がる可能性もあるため、この「中期」のタイミングで開拓をしていくことが望まれる。

 

この点について、マインドフルネス作業療法の分野での研究や、マインドフルネスVR(理学療法士による)の開発などは進んできており、「種まき」は進んでいると理解していいだろう。

 

また、「社会的孤立がなく全ての人が働きがいのある社会の実現」に向けては、社会的処方(*2)という考え方に大いなる可能性があるかもしれない。

*2:従来の医療の枠組みでは対処が難しい問題に対し、薬ではなく「地域での人のつながり」 を処方すること(明確な定義はない)

 

以前、twitterでもつぶやいた。

これ、まじで全ての作業療法士に読んでほしい本。

社会的処方を作業的処方と置き換えてもいいくらい、自分の中の作業療法士としての役割にマッチする。

やはり作業療法士は社会疫学、ソーシャルキャピタルは学ぶべき。知らない人多い....

引用:https://twitter.com/hosokawa777/status/1244126375784538113

 

現在、日本の高齢者のうち約30%が「つながりがない」=社会的孤立の状態にあるという。

 

また、孤立は運動や飲酒の有無、肥満度よりも寿命に大きな影響を及ぼすことも研究でわかってきているという(それ以外に認知症や自殺にも影響があることも)。

 

イギリスでは2018年1月、孤独担当大臣のポストを新設。民間でも社会的処方にかんする全国的なネットワークが構築され、100以上の社会的処方の仕組みが動いている。

 

釣りのサークル、ダンスやエクササイズのプログラム、同じ疾患をもつ者同士の語り合いの会など、さまざまな例がある。

 

そして、社会的処方の要になるのがリンクワーカーと呼ばれる職種。社会的処方をしたい医師からの依頼を受けて、患者さんや家族に面会し、地域活動とマッチングさせる仕事だそうだ。

 

イギリスでは研修システムと資格の認定を行う「制度」として行われているが、筆者はこの職域を「作業療法士」が担えそうじゃないか?とずっと考えている。

 

認知・運動レベル、そして本人の興味やこれまでの自分史を振り返り、作業分析を行った上で適切な作業活動を”処方”する。

 

まさに、作業療法士の強みを活かせるポジションではないだろう。

 

こうしたソーシャルワーク的な部分を作業療法士をはじめセラピストはもっともっと行い、可能性を開拓していくことが求められている。

 

最後に、eスポーツに関して。

 

この分野でもセラピストが活躍しているのはご存知だろうか?

 

詳細は割愛するが、是非記事を参照頂きたい。

「運動不足・健康への意識」領域への種まきは済んでいる?

次に、「運動不足/健康への意識高まり」について。

 

まず、インテリジェントスポーツ/スマートスポーツ(*3)は理学療法士がどんどん関わっていける領域だと考えられる。

*3:MEMSセンサによる生体センシングをベース技術としながら、VR・AR と融合することで、エンタメや脳トレなど、様々な分野への展開も考えられます。さらに、2020 年の東京オリンピックを機に、スポーツのICTソリューションが本格的に動き出すと期待されています。主な技術要素としては「MEMSセンサ」「生体センシング」「脈波、脳波(EEG)」などがあり、主な技術・製品・サービスの例としては「Adidas MiCoach・miCoach SMART BALL」(Adidas)、「腕時計型ウェアラブルスポーツセンサ」(Polar Electro Oy)などがあります。  

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000007141.html

 

最近では、大手スポーツメーカーで働くPTが増えてきてはいるが、この領域に関わっているかは定かではない。

 

研究者としては、一寸木先生中西先生がこの領域をカバーしているといえる。

 

筆者はこの領域に詳しいわけではないが、スポーツの世界にも、確実にウェアラブル&ユビキタス、そして IoT、ビッグデータという時代の波は押し寄せているため、

 

日本スポーツ理学療法士学会などにはこの部分についてもカバーしてもらい、大手スポーツメーカーなどと協働で研究、製品開発などで職域を開拓していってほしい(願望)。

次に、介護や生活支援ロボットの領域については、もうすでに多くのセラピストが関わっている。

 

2018年からは、厚労省内に設置された「介護ロボット開発・普及推進室」に近藤和泉氏(リハビリテーション医)、福辺節子氏(理学療法士)、渡邉愼一氏(作業療法士)の3名が、介護・リハビリテーション分野の専門家参与に任命されている。


介護分野においては、厚生労働省や経済産業省が主体となって、ロボット技術の介護利用における重点分野を設定し、高齢者や障害者を支援したり、あるいは介護する人の業務を支援するための「介護ロボット」の開発、普及が進められている。

 

その中でも、徘徊行動のある認知症患者の「見守り」は、介護ロボットの重点分野の一つであり、多くの企業が見守り支援システムを開発し、製品化している。

 

ここについては、日本作業療法士協会が厚生労働省老健局から受託した事業である「介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会設置事業」を行っており、存在感を発揮している。

今後の日本の成長産業であることは間違いないため、協会主導だけでなく民間企業で介護ロボット・生活支援ロボットの開発に関わるセラピストが増えていくことは職域開拓につながる可能性がありそうだ。(臨床現場での課題共有や使用後のヒアリングなどで臨床現場で働くセラピストも関われる点は多分にある)

「社会レベルの変化」での教育・医療のオンライン化に関わる可能性

さて、いよいよ最後である。

 

唯一の「社会レベルの変化」で中期的にセラピストが関われる面について触れていきたい。

 

ここで示されている成長分野として挙げられているものでセラピストが関われそうな面を以下に示す。職域開拓の可能性は多分にあると考えられる。

・予防医療・見守り・地域包括ケア

・データヘルス・医療ビッグデータ

・生体情報デジタルヘルス     

・遠隔医療(遠隔リハ)  

 

一つ一つ掘り下げていくと膨大な量になりそうなので、それはまたの機会にする。

 

予防医療や見守り、地域包括ケアについては他の記事でも多く触れられており、多くのセラピストが「成長分野である」と理解いただけるためここでは割愛する。

 

データヘルスやビッグデータに関しても同様にこれからの超成長分野と言える。

 

最近だと、2020年4月に日本で初の「ヘルスデータサイエンス専攻」の大学院が横浜市立大学に開設されたのは記憶に新しい。

そして、データヘルス領域で成長している理学療法士の企業もでてきている。代表的なものとしては萩原社長率いる「PREVENT」だろう。

 

また、データを活かした腰痛等に対するアルゴリズムをベースにアプリケーションを開発し、産業理学療法を牽引している福谷社長率いる「バックテック」もこの領域を担っていると言えるだろう。

 

起業以外にも、ケアプランアシストで有名な株式会社Welmoの大図PT、予防・健康を中心にデータヘルス領域を牽引するFINCにも梶原PT(転職済)が在籍しており、データヘルス企業で勤めるセラピストも多数存在している。

 

医療ビッグデータについても、詳細は割愛するが保健・福祉・医療の現場でもその活用場面は増えつつある。

 

こうした大規模なヘルスケアやレセプトデータを分析し活用する形として、藤本PTのように公衆衛生分野の専門家とするセラピストが研究・ビジネスシーンで活躍していくことも可能性として大いにある。

 

セラピスト界隈では、まだ一部の領域でのみ活用されているに過ぎず臨床で働くセラピストにはあまり馴染みがないかもしれない。

 

データヘルスしかり、ビッグデータしかり、今後セラピストが働く中で”当たり前”に触れるようになると思われる。例えば、臨床場面でも「ガイドラインに即したアプローチの提供」はその一端といえるだろう。

 

このように、サービス構築する側でないセラピストも「いかにして活用するか」という点を意識し、個人単位でもビッグデータを活用していくことが当たり前に求められるようになる可能性もある。

 

次に、遠隔医療の中での「遠隔リハ」領域も可能性としては大きい。

 

このあたりについては、以前POST記事の中でも伝えている。

心リハ 遠隔リハビリシステム開発

海外の理学療法系ヘルスケア企業 18選

 

この領域について、まだ日本では法整備(診療報酬下含め)が追いついていない面があるが、コロナ禍の影響下で色々議論が加速しそうだ。

 

まとめ

長々と、ウィズコロナ時代(2020年以降)にセラピストが活躍できるマーケットについて独断と偏見で書いてきたが、いかがだっただろうか。

 

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の働く領域としてはこれからも医療・介護保険下が大多数であることは間違いない。

 

ただし、遠隔リハやビッグデータの活用、在宅医療(訪問リハ)の推進などその”在り方”は大きく変わるかもしれない。

 

そして、保険外で活躍して、社会課題の解決に邁進するセラピストが多くいることも理解できたのではないだろうか。

 

どちらが「すごい、すごくない」ではなく、各々の領域で対峙する課題に対して解決にむけてチャレンジし、役割をしっかり全うしてくことこそが重要だ。

 

是非、学生や若いセラピストはこの記事を参考にして、自分がキャリア戦略をたてる上でどういった「マーケット(環境)」に身を置くことが一番成長できるかを考えてほしい。

 

そして、もし「どうしていいかわからない?」「この選択は合っているのか?」「チャレンジに向けて自信がない」「このままでいいか漠然とした不安がある」などキャリアに悩んでいる場合は是非相談してほしいと思う。

詳細はこちら

 

それでは、また!

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