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【マネリハ】貯蓄金額ってどう決めたらいいの?|療法士夫婦の生活ー大澤さんご夫婦ー

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本日のマネリハは大澤さんご夫婦

 マネリハ(=マネーリハビリテーション)では、療法士の実際の月収から毎月の支出計算を行い、ご本人の希望にそったマネープランを考えていくという企画です。

 

我々療法士の仕事は安定といえど、この先何があるかわかりません。今からできる貯蓄対策から投資まで、今知らないと損する情報をお伝えします。

 

特に、毎月の支出と収入を計算したことがない方は、間違いなく無駄な出費があり、本来できる貯蓄や投資ができなくなっている可能性が大いにあります。そんな中で、どのように無駄を省けばいいのか?実際に家計簿を使ってご説明しながら、プロのファイナンシャルプランナー(以下FP)の提案内容を具体的にお伝えします。

 

さて、本日のマネリハを受けられるのは、大澤さんご夫婦です。大澤隆史さん(26)業界4年目で趣味は旅行とお酒の好青年大澤遥香さん(25)業界3年目で趣味は食べ歩きとランニングのわんぱく女子

 

同行者交流会(合コン)を機に意気投合。隆史さんは結婚する気は全くなく、趣味を楽しみたい時期だったが、結婚適齢期の遥香さんが家にあそびに行く度に「ゼクシー」攻めに。

 

一緒に「ゼクシー」を読むうちに隆史さんも段々と結婚を意識するようになり、2019年11月入籍の新婚さん。コロナで披露宴ができなかったため、今話題のオンライン結婚式を予定中。つい先日まで独身でお金も自由に使っていた二人が結婚してひとつ屋根の下に。そんな二人の家庭の収支はどうなんでしょうか?

 

*ファイナンシャルプランナー:顧客である個人から、収支・負債・家族構成・資産状況などのソース提供を受け、それを基に住居・教育・老後など将来のライフプランニングに即した資金計画やアドバイスを行う職業・職種、およびその職に就く者。

 

大澤家の懐事情を大解剖

年収

手取り月収

毎月の支出

世帯月収420,000円ー月の支出266,580円=口座残高153,420円

 

大澤さん夫婦の課題とは?

 これらの現状を踏まえて、大澤さん夫婦は「毎月しっかりと目標を持って具体的に将来へ向けた貯蓄をしていきたい」と考えています。しかし「新婚だし独身気分のまま、自由にお金を使って、残ったお金があれば貯めれば良いと思っている」というのが現実です。

 

実際に今回の、支出計算ではお二人の「お小遣い」が入っていません。二人共に2万円だとすると、

 

世帯月収420,000円ー月の支出306,580円=口座残高113,420円が毎月残ることになります。

 

そもそも、世帯月収に対して適切な貯蓄額とは、どのくらいなのか?また、貯蓄の効果的な方法はどのような方法なのか?

 

FPと一緒に、見ていきましょう。

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毎月の貯蓄金額を設定せよ

FP
本日はよろしくお願いします。お二人が今一番心配されている点があれば教えてください。

 

遥香さん
よろしくお願いします。まだ新婚なので、正直お金は毎月余ったお金を貯めて行けばいーかなーって思ってます!

 

隆史さん
よろしくお願いします。そうですね、新婚ですが将来の貯蓄は今から考えておきたいですね。ただ、どうやって貯蓄したらいいのか、正直わからないです。

 

FP
貯蓄に関して今から考えておくことは、非常に重要だと思います。ところで、お二人はたまる貯蓄とたまらない貯蓄の違いをご存知でしょうか?

 

遥香さん
そもそも貯める気がないってことですか?

 

FP
そうですね。その「貯める気」というのがポイントで、「収入-支出=貯蓄」という考え方が、貯める気のない貯蓄ですね。つまり、たまりません。

 

隆史さん
ちょっとよくわからないですね。

 

FP
そうですよね。少し噛み砕いて説明します。「収入-支出=貯蓄」という「貯蓄」の部分には、前置きとして「結果的に残った」という言葉がつきます。つまり、ここの金額は、毎月の支出次第です。

 

隆史さん
そうですね。

 

FP
そうなると、毎月決まった額の貯蓄がコントロール出来なくなります。

 

隆史さん
コントロールできないとダメですか?

 

FP
実はこのコントロールが大事なんです。最初に、ご夫婦の年収や月収、毎月の支出をお伺いした際に、あまり把握できていないご様子でした。

 

遥香さん
そうですね。新婚ですから、今は楽しく暮らしたいので考えてないです。

 

FP
確かに、毎月の支出を全て把握するのは難しいですよね。ですが、「収入-支出=貯蓄」という考え方ですと、支出を把握していないと、貯蓄額が把握できないということになりますよね。

 

隆史さん
なるほど。確かにそうですね。

 

FP
はい。そうなんです。だからこそ貯蓄は、「収入-貯蓄=支出」と考えることが重要なんです。

 

遥香さん
へー。

 

隆史さん
なるほど。最初から貯蓄金額を決めてしまって、それを収入から引いた額、毎月使えるお金ってことにすればいいわけですね。

 

FP
その通りです。そうすれば、1年間にいくら貯まるのか?もっと言えば、5年10年の貯蓄額も把握できてしまいますよね。

 

遥香さん
5年後なんてどうなってるかわからないしな。

 

隆史さん
そこで相談なのですが、そもそもその貯蓄額ってどうやって決めたらいいのですか?

 

FP
そうですよね。その金額はだいたい、手取り収入の30%と言われています。

 

FP
大澤さんご夫婦ですと、毎月12.6万円が貯蓄額となります。これで年間150万円が貯蓄できるということです。

 

遥香さん
150万円すごい!

 

FP
これを毎月の金額で考えますと、世帯月収420,000円ー貯蓄額126,000円=月の支出294,000円が毎月使えるお金です。

 

FP
さらに月の支出可能額294,000円ー現在の月支出266,580円=27,420円が余剰金となります。

 

隆史さん
そうなると2人のおこずかいは毎月1万円ですね。。

 

FP
ただ、これは現状からの概算ですから、本来はもう少し細かく分けたほうがいいと思います。例えば、出産の準備だったり、子育ての費用だったり、お家を建てる際の頭金であったり。それらを考えると、もう少し、貯蓄の金額を考えることもできますね。

 

隆史さん
なるほど。この貯蓄って、夫婦共同の銀行口座を作ったほうがいいですかね?

 

FP
貯蓄の仕方の部分についても非常に重要でして、おっしゃるように共有口座に貯めるという方法もございます。ですが、現状もっと良い方法も沢山あるんです。

 

遥香さん
それやります!

 

隆史さん
NISAとかiDeCoですよね?聞いたことあるんですけど、正直よくわからないんですよ。

 

FP
NISAやiDeCoに関しては、ざっくり説明すると税金の優遇を受けられる制度、ということです。積立NISAですと年間40万円(上限月3.3万円)積立が可能で、このお金を運用した運用益(銀行口座に預けているだけではほとんど運用益は得られません)というものが非課税(掛け金は非課税になりません)になります。

 

FP
iDeCoは掛け金も運用益も非課税ですが、60歳になるまでお金を引き出すことができません。一長一短ありますが、両方やっておいても良いと思いますよ。

 

*NISAやiDeCoに関して詳しい情報は、こちらからご覧いただけます。

▷▶︎療法士にオススメする「お金」の貯めかた

 

隆史さん
なるほど。はじめからわからないと決めつけていましたが、話を聞くとそこまで複雑な制度ではないのですね。もう一度、勉強してみます。

 

FP
そうですね。わかりにくそうではありますが、資産管理は出るお金と入るお金の管理ですから、そこまで難しくはありません。毎月の貯蓄額が決まったら、そのお金をどう働かせるか考えていきましょう!

 

遥香さん
お金働かせましょう!

 

隆史さん
非常に勉強になりました。またよろしくお願いいたします。

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